【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】

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「ハンドパンって何?」

まずはここから!でもここの説明がおそらくすごく大切で面倒臭い。笑

ハンドパンとは、2000年あるいは2001年にスイスで発明された「ハング(Hang)」に由来を持つ、金属製の「体鳴楽器」です。(体鳴楽器とは、簡単に言うとギターみたいに弾く楽器でもないし、トランペットみたいに吹く楽器でもないし、スネアとかコンガみたいに面(ヘッド、膜のようなもの)を張ってそこを叩く楽器でもないよということです。近いのだと、トライアングルやシンバルのような楽器になります。)

歴史を遡って見てみると、2000年にスイスのPANArt社が「ハング(Hang)」を発明した背景には、トリニダード・トバゴ共和国で発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と言われている「スチールパン(スチールドラム)」があります。

PANArt社が発明した「ハング(Hang)」や、トリニダード・トバゴの国民楽器である「スチールパン(スチールドラム)」については、また別の機会に詳しく説明をしますが、今回はそれらを元に作られた「ハンドパン」についてお話します。

ハンドパンについては、現在世界中で100以上のメーカーが確認されており、ハンドパンを持ち運ぶ専用のハードケースや、日々のケアに欠かせない専用のケアオイルなども発売されています。

Twitterを始めとするSNSでは高速で日々情報が更新されていますが、日本語で書かれたインターネットページではなかなか情報が更新されないままになっていることが多いので、2018年7月現在、僕自身が知っていることを書いていきます。

インターネット上の古い記事では、ヨーロッパのいくつかの有名なメーカーや、アメリカのいくつかのメーカーを上げていたり、逆に「東南アジア産のものは粗悪品である」と書かれてあることもあります。2~3年前までは確かにそのような状況もあったかもしれませんが、現在は全メーカー確実に腕を上げてきています。特にインドネシア産やタイ産に関しては、品質はとても安定しています。

この背景には、ハング(Hang)がスイスのPANArt社によって発明された当初、製造方法などが秘密にされており、楽器自体が謎に包まれた存在だったということがあります。(音色も相まってそれは神秘性を増していきました。)

しかし、2006年にPANArt社のドキュメンタリー番組を放送すると、そこから爆発的に「模造品(レプリカ)」という形で多くのメーカーが類似品(ハンドパン)を製造し始めました。(呼称については、ハング(Hang)はPANArt社が商標を取ったので、各メーカーが製造を始めたときは、「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、現在は「ハンドパン」で統一されている傾向にあります。また、「ハピドラム」「カイサドラム」「タン(トーン)ドラム」「スペースドラム」などにつきましては別の楽器になりますので、後に説明をします。)

話は戻りますが、そのドキュメンタリー番組をきっかけとして、近くのヨーロッパから生産メーカーが出来、順にアメリカ、アジアとメーカーの数は増え続けていき、現在も増加傾向にあります。

ここで注目したいのは、ハング(Hang)の発明元であるPANArt社がインタビューで答えた内容です。

“To state it clearly and precisely: we do not make percussion instruments, handpans or hang drums.”、”The Hang is sometimes referred to as a hangdrum, but the inventors consider this a misnomer and strongly discourage its use(wikipediaより)”

また、後日紹介しますが、”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリーでも同様のことを述べています。

簡単に言えば、「私たちが発明したのはHangであって、他の楽器の何物でもない。他のハンドパンと同一には考えないで欲しい」とハッキリ言っています。

つまり、製造方法が分かり、様々なメーカーが作り出した当初、その大元であるPANArt社はそのほとんど全てを明らかに「ニセモノ」だと言っているのです。

しかしその後、PANArt社の意向とは(おそらく)そぐわない形でメーカーは増え続け、切磋琢磨があり、早い段階で生まれたヨーロッパの製品はその品質を上げていきました。

現在では、有名メーカーになるとWaiting Listに名前を書くことすら止めている会社もあるぐらいで、Waitinig Listに書いても手に入れることが出来るのは1~2年後というのが通常です。

しかし、逆に言えば超有名メーカーでなくとも、確かな品質のハンドパンをリーズナブルな価格で手にいれることが出来る状況は整ってきています。

今回はここまでです。写真はPANArt社が作った1sr Generatonと呼ばれる初代モデルと、タイ産ハンドパン、ベトナム産ハンドパン、韓国産ハンドパンです。見比べるとメーカーによって色、形などが様々なことがよく分かると思います。

(↑↑Hang 1st Generation by PANArt)

(↑↑ハンドパン タイ産)

(↑↑ハンドパン ベトナム産)

(↑↑ハンドパン 韓国産)

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