気持ちは同じでも、愛の形は違うのが良い

今日は僕が何か少しでも手伝えればと思っている「いのち」のお話!長くなったらごめんね。笑 施設の名前とか説明が入るからある程度は見逃して下さい。なるべくシュッとした文章書きますので。笑

まずは、8/30に大阪市動物管理センター「おおさかワンニャンセンター」へお邪魔して、大阪市における犬と猫の保護と殺処分の現状について見て、聞いて来ました!もともと動物が大好きな僕がこういった殺処分0を目指す活動などに興味を持つようになったきっかけの一冊は、この「犬を殺すのは誰か ペット流通の闇」という本。これで得た情報だけでは、すでに古くなっている部分もあるので自分の目で見たかった。

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今、このセンター内で預かっているのは1頭のメスと8頭のオス犬、それに数十頭の子猫から成猫まで。現在は法改正によりブリーダーやペットショップからの引き取りはしていないが、3頭のシーズーは近いところで見つかったので、ブリーダーによる遺棄だと思われるとのことでした。そして、このセンターで殺処分されている犬は年間約30頭、猫は年間2,000頭弱。野良猫の繁殖能力が高く、地域住民からの要請で引き取り処分されるため、そのうちの8~9割は子猫とのことでした。健康状態などを見て、各民間団体や個人に譲渡をするために施設内で不妊手術や去勢手術、さらにシャンプーまでしているとのこと。現在、満室ということはないが、犬ならば「どうしても他になじめない『社会性がない』子や、病気や事故で苦しそうにして今にも死んでしまいそうな子」を安楽死という形をとって殺処分されているみたいです。このセンターでも直接譲渡はしていますが、案内をしてくれた方いわく「その子が引き取られた先で本当に幸せに最期までやっていけるかを厳しく見るため、家に伺ったり、事前説明はかなり詳しくしている」とのことです。

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そして、今日行ってきたのは僕の地元豊能にある日本アニマルトラスト「ハッピーハウス」さん!ここは、様々な理由で引き取られた犬や猫(ニワトリとアライグマもいました笑)を常時550~600頭飼育し、見学会や譲渡も行い、新しい家族が見つからなくても最期までこの施設で世話をするというセンターです。26年前に一人の女性が自宅を改装するところから始まった、僕と同い年の施設。田舎の山奥ということもあって、かなり大きな敷地を使い、犬もそれぞれの個性や相性に合わせて世話をしていたり、センター内に病院があるため、怪我をしたときの対応はもちろん、不妊手術や去勢手術もしているとのこと。見学会では職員さんの詳細なお話とともにまわって、犬とも猫ともかなり自由に触れ合えるようになっています。ピアニスト、フジ子・ヘミングさんのチャリティーコンサートによって集まった寄付金から作られたお庭などもありました。もちろん気に入った子がいれば、職員さんとの面談の後、引き取りも可能です。あ、常勤の獣医師さんがいないのが悩みみたいですよ!

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僕としてはこの数日間で、現在の大阪における犬猫の取り扱いに関する「闇と光」を見に行ったつもりだったんですけど、結果としてはどちらにも絶望も希望もあったなという印象でした。殺処分をしている現状はあるけれど、明らかに数は減っている。でもそれは民間の寄付によって成り立つ団体が引き取りや譲渡会を積極的に行っているから。野良猫の繁殖力はすごいけど、「地域ねこ」という野良猫を引き取って不妊手術をした上で再び放して、数が増えないようにしながら今あるいのちはみんなで世話をするという活動も少しずつ広まっている。ハッピーハウスのような施設はとても素晴らしいけれど、山奥にありすぎるため、認知がまだまだされていなかったりもする。すごくいい所なのに、常時550~600頭いるという現状は変わらない。市の管理センターでは、どうしても制限上様々な縛りがあって、思うようにいかない部分もたくさんある。かといって、府としての「殺処分0」という響きに重きを置くことも違う気がする。そこを無理に目指せば別の問題が必ず出てくる。ハッピーハウスはもちろんのこと、市の管理センターの職員さんからも、動物好きなことが話の端々から読み取れる。きっとつらい仕事をしている。

とても壮大で、バカげているかもしれないけど、僕としては実現可能だし当たり前にすべきだと思うことがある。それは、現状を見て、そこで困っている犬猫を助けていくことはもちろん大切だけど、人間が子供のときから、「犬も猫も自分と同じ一つのいのち」ということを教育機関でも、家庭内でもしっかりと教えていって欲しい。そうすれば、自然と人間の勝手な都合による不幸な動物は絶対にいなくなるんだから。そこに向けて大きく活動を展開している人や団体はないだろうか?誰か情報があれば教えて下さい!!そんな話。

 

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