Dear my Summer.

大阪は最近地震やら大雨やら色んなことがありますが、差し出すように、スッと夏はやってくるものですね!

元々夏が好きな僕ですが、大人になっても夏になるとなんだか勝手に心が反応するみたいです。
夏休みっていう特別な”制度”はもう僕の周りにはいないけど。

寒いところの人は、「夏においでよ」って言ってくれる。
北海道の人も、東北の人も。
僕は、なんだかそれが可笑しいんだ。
北海道や東北の冬は、それこそ大阪では体験できない寒さだから僕はオススメなんだけど、気持ち良いのはきっと夏なんだろうな。
なんだか、少し笑っちゃうんだ。

 

 

 

夏になると思い出す事。

小学校の夏休みのプール解放に行く前に、夏休み子ども劇場で『幽☆遊☆白書』を見るのが日課だったとか、飽きるほど食べた素麺とか、そんな事もなんだけど。

 

大学生のとき、中学校の同じ部活だった同級生と1つ上の先輩たち(全部で6人だったかな?)で、久しぶりに会って地元の民宿でお泊まり会をするという集まりがあった。

その集まりを企画したのが1つ上の先輩で、当時はとてもうるさく、勉強は出来ないけど面倒見が良くて面白くて少しだけ暴力を振るう、まさにガキ大将って感じの先輩だった。

中学校を卒業して5年ぶりに会う19歳やら20歳やらなんとも言えない年齢の僕らは、それぞれがそれぞれなりに年齢に適した悩みや成長を持ち寄って、『これが今だ』と言うようにお披露目をしていた(同窓会とかってそういうもんだよね)。

 

でも、その主催の人だけは、何も変わっていなかった。

もちろん中学校を卒業して、高校も出て働いてるという時代の流れはあったけど、中身は当時のままだった。

なんだか、あの人は本当に変わらなかったのか、それともみんなが久しぶりに会ったから懐かしく思えるように埃を被っていた当時の自分を引っ張り出してきたのか、それとも僕がその人に変わって欲しくないと深層で願った結果として僕の目にたまたまそう映ったのか。

どれが真実かなんて分からないしどうでもいいんだけど、僕はかなしい、いやかなしいとは違うな、やり切れなくて、少し変な言い方だけど、『その人を救えなかった自分』に後悔した感じがしたし、今思い出して同じような感じになる。

なんだろうね。

祭囃子が聞こえる

バス停のベンチに座って団扇を仰ぐ老人

見た瞬間に後悔しそうな量のカキ氷と勝負する親父

浴衣姿とすぐ電池が切れる出店の景品

熱気の中で媚び諂うような君の笑顔が嫌に目に付く

頼むからそんな顔をしないでくれ

 

 

そんな夏がやってきた。

僕の真夏が、死ぬまで続きますように。

モネみたいな空の色

好きだよ

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