カナダ旅行記②VIA鉄道

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エドモントンというカナダの真ん中あたりからは、カナダを横断するVIA鉄道に乗ってトロントまで2日半の旅。

ベッドと食事付きの個室もあるけれど、値段が3倍も違うから1番安いエコノミーシート。

それでも、フットレストは付いているし食料は日本から大量に持ち込んだ。

天井がガラス張りの展望席も行けるし、談話室のような場所もある。

隣の席になったチャールズという75歳ぐらいのおじいさんは、トロントで乗り継いでさらに東のモントリオールへ行くらしい。

あの年齢で、お風呂にも入れず列車の椅子で寝泊りをする3日間の一人旅なんて、すごいよね。

いつも革靴と靴下を履いているし、彼が横になったのを見たことがない。寝るときはいつも、リラックスしてたら目を閉じていたぐらいの感じだ。

彼は、自分がピアニストだと言った。

カナダにおける移民の本を書いたが、内容が狂っていると言われて出版はされなかったとも言った。

色々な国に行ったことがあるけれど、日本には行ったことがないおじいさん。

日本人は寿司を毎日食べるのか、日本には松の木はあるのか、朝には何を食べるのか、日本人の神道とは何なのか、カナダにはよく雨が降るし土地も豊かで食べ物には困らないけど世界は飢餓に溢れている、それをどう考えているのか、日本の国土はどの程度か、大阪と東京は、東京と福島はどれくらい距離があるのか、パンやチーズは食べるのか、それらはどこで作られたものなのか、カナダ人は靴を脱がずに家の中へ行く、日本人と比べると僕らはまるで野蛮人だ、真珠湾攻撃についてどう考えているのか。

・・・エトセトラ。エトセトラ。

まるで、初めて外国人と接したみたいだった。

僕個人よりも、日本という国に興味を持った、かなり基本的で少し退屈な話だ。

仕方がない。

僕の英語力はしれてるし、彼は本も読まず、ケータイも見ず、一人でここに”いる”ことしかしないのだから。

少しだけ、隣に住む独居老人を気遣って生きている感じがした。

 

共に旅をする人たちは、ギター弾き。退屈しのぎ用に鉄道が用意している1000ピースパズル(絵柄が剥がれてピースの形でしか判別できないものが50ほどある)を熱心に埋める人。いつ非常事態になっても彼女を救えるように逃げ道を考えて様々な想定を張り巡らせているような顔をしている黒人の青年。犬の世話をしては四人がけソファを独占して眠る中年男性。パソコンでひたすら(本当にひたすら)映画を見る青年。”CANADA”と書かれたムースのパッチがついたパーカーを着た小太りで赤毛の可愛らしい20歳ぐらいの女性。僕がトイレに行く度に目があって微笑んでくれる中年の女性。自分のことはあまり話さない移動式孤独老人。

外の景色は、明るかったり暗かったり、松の木がすぐ近くに生えそろっていたり果ての見えない地平だったり、雪や氷がすべてを隠していたりその力が及ばなかったり。

 

鉄道は、何もない場所で突然1時間も止まったりするけど、その理由は誰にも分からない。

 

みんなが、到着時間について考えることをやめる。

みんなが、自分が今どこにいるのかを考えることをやめる。

閉鎖環境で有限の時が消耗されていることから目を背けて”果て”だけを想う。

 

『僕たちは死んだんだ。そして、死んだ人たちがみんな行く場所に自分たちも向かっている』と分かっているから、必要以上に干渉もせず、必要以上に焦りもしない。

それに近い空気感。

そんな列車に揺られて僕は、トロントという街に着いた。

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カナダ旅行記①日本からVIA鉄道まで

長らくブログを更新していませんでした。

InstagramやFacebookを見てくれていた方はご存知かと思いますが、4月の頭からこの間までカナダとアメリカに行っていて、ブログが更新出来ない環境でした。

というわけで、しばらくはそんな話!!

ここから、またよろしくお願いします!!

 

まずはあなたの魂を、日本から仁川国際空港を乗り継いでバンクーバー国際空港へと持って行って下さい。笑

バンクーバーではYaletownで寝泊まりをしてStanley Parkで自転車を漕いでGastownでビールを飲んでSalt Spring IslandでヒッチハイクをしてCommercial Driveで古着屋とレコ屋を見ました。

詳しく言うと、桜を見て、ピザを食べて、海を見て、ブルワリーでビールを飲んで、島を渡って、プーティーンを食べて、映画を見て、自転車に乗って、3回もヒッチハイクをして、レコ屋に入って、雑貨屋に入って、ムール貝を食べて、アヒルを追いかけて、古着屋に入って、黄色いレインコートを着た日本人と話して、ブリトーを食べた。

順不同。

 

そしてレンタカーを借りて、Vancouver からKelownaへ、KelownaからCanmoreへ、CanmoreからBanffへ、BanffからJasperへ、JasperからEdmontonへと。

カナダの西側から真ん中まで車で旅をしました。

 

 

たくさんの道を走った。

ダウンタウンも、カナディアンロッキーに囲まれた道も、平原も、カナディアンロッキーの中の道も。

色々な場所でハンドパンを演奏した。

Kelownaで泊まった部屋の家主に向けて。

Canmoreでフラッと入った照明屋さんで。

Banff国立公園の中で。

Jasper国立公園の凍った湖の上でカナディアンロッキーを背に。

 

『あの場所でしか』『あの瞬間だから』を、たくさんした。

思うのは、小さな氷も大きな氷も小さな石も大きな岩山も等しく特別で等しく平凡だと。

 

大阪にいれば、大阪の見えないルールの中に生き

北海道に行けば、北海道の見えないルールの中に生き

カナダに行けば、カナダの見えないルールの中に生きる。

どこにいても窮屈だし、どこにいて退屈をしない。

 

どこにいても退屈をしない。

そんな僕はきっと、大阪にいても”Visitor”なんだろう。

 

『ここでしか観れない景色』。

『ここでしか聴けない音』。

『ここでしか出会えない人』。

は、

『どこにでもある』。

 

なんて静かで騒々しくて、綺麗な白色。

忘れないようにしようね。

あの日見た景色が大き過ぎたこと。

 

忘れないようにしようね。

あの人が放つ言葉に意味はなかったこと。

 

忘れないようにしようね。

何よりも、君に会いたかったんだってこと。

 

まずは、初めての場所でハンドパンを演奏する時にいつも必要な”ハンドパンの音色とその場所の空気”を馴染ませることから。

いつもと同じように、”僕とその場所が気持ち良くなれるポイント”探しから。

演奏の時だけじゃない、まずはそこから。

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ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN”OPEN 1周年記念セール開始!!!

FacebookとTwitterではすでに告知をさせてもらいましたが、僕が運営する日本初のハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”が2018年4月1日を持って、オープンから1年となりました!!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”はこちら!!!

本当にありがとうございます。

おかげさまで今となっては、世界各国5種類のハンドパンと専用のハードケース、ハンドパン専用のケアオイルから僕のCDまで取り扱うネットショップに成長しました。

 

大事な話を先にしておきます。

 

今回のネットショップオープン1周年を記念してセールをします!!!

僕の気持ちを伝えるのに1番良いのが何か分からないけど、きっと分かりやすいのはセールだと思いました。笑

ということで、4/15まで限定でCDを除く全商品が20%OFFになる超絶おトクなセールなうです!!!

ハンドパン本体はもちろん、ハンドパンと専用ハードケースがセットになっている、通常の時期でもおトクな価格の”セット販売割引”も、さらに20%OFF!!!

この、本当の本当にめちゃくちゃお得な機会に是非ハンドパンを手に入れて下さい!!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”はこちら!!!

僕なりのありがとうの気持ちです。

 

「ハンドパンっていうすごく面白い楽器があるのに、ヨーロッパや中近東と比べると日本での認知度や人気があまりにも低い」

という認識から始まって、「ネットで自分で探して海外から直接購入することしか出来ない上に何年も順番待ちなんてハードルが高すぎる。そんな限られた人だけが演奏出来る楽器にしたくない」

「だから、僕がその状況を少しでも変えることが出来れば」

「特別な楽器だけど、珍しい楽器のままじゃ面白くない。みんなが演奏して、その中で様々な奏法やコラボレーションが生まれるべきだ」

と思って始めたこのネットショップ。

 

始めるのはもちろん簡単ではなかったです。

あんまり良い目で見てくれない人も、傍観と無視を決め込んだ人もいます。

新しいことやろうとしてるんだから、当たり前だよね。

やってもやらなくても批判なんてされるんだし。

賞賛も批判も協力もしない人は、多分批判的なんだろうなってことぐらい分かる。

 

でも、そんなことどうでもいいぐらい色んな人が助けてくれました。

「ずっと気になってたのにどこで手に入れたらいいのか分からなかった。すごく嬉しいです。」って言ってくれた購入者の方も、ハンドパンのことを目をキラキラさせながら聞いてきてくれた人も、僕の思いを汲んで取り扱いを決めてくれた楽器屋さんも。

 

本当に、ありがとうございます。

ちゃんと、1年間やりました。

 

これからもっと、僕を含めたみんなが気持ち良くなれる世界のために、知識も中身も充実したネットショップにしていきたいです。

 

僕のハンドパン奏者としての活動ももちろん本気。

でもこれは僕のエゴで出来る。

このネットショップももちろん本気。

これは僕のエゴじゃ成り立たない。

みなさんの優しさと笑顔とバイタリティーのおかげです。

 

本当に、ありがとうございます。

20%OFFが僕の気持ちです(こう言ったらすごく安っぽい感謝に聞こえるね)。笑

 

というわけで、よろしくお願いします!!!

この機会に是非どうぞ!!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”はこちら!!!

僕のキオク(北海道旅行記②)

僕のキロク(北海道旅行記①)はこちら!!

 

今回の北海道も、たくさんの新しい人たちと久しぶりの人たちに会えた、素晴らしすぎる7日間だった。

天気にも恵まれて、全てが僕のために良い方向に進んでいた。

泊まらせてもらったある夫婦の家には、丁度納車されたばかりの自慢したくて仕方がない(自慢して欲しくて仕方がない笑)キャンピングカーがあり、開いていることが稀なスナックは開き、地元の人でもなかなか体験することのできないくらい澄んだ空気の中に十勝岳を見れた。

人も、土地も、僕を歓迎してくれていたみたい。

 

こんなに幸せでいいんだろうか。

何回か来ている北海道・富良野の遠征の中でも、一番別れの切なさが迫ってきた。

 

関わってくれたみなさん、本当にありがとうございました。

また、会おうね。

 

僕が僕であること、君が君であること。

僕はあくまでも1つの個人であり、思いや行動の全てが他の人に理解されることもなく、君はあくまでもまた別の1つの個人であり、君の思いや行動が全て理解できる訳ではない。

そんな中で、協力し合ったり認めあったり、家族になったり、新しくこの世に生まれた小さな命を支えたり、仲良くなったり繋がったり、疎遠になったりケンカしたり、会えない人のことを想ったりを繰り返して生きていく。

 

きっと、君のことはこの先も理解出来ない。

僕は、それが楽しい。

だから、君に会いに、そこに行きたくなる。

 

あ、そう言えば最終日に出会った台湾人の女の子に「これからSHUさんは外国人に名前聞かれたら、ジャスパーって言えばいいよ」って言われたので使っていこうと思います。笑

Photo by Seisyu

どうもジャスパーです。笑

 

 

「さっき外に全身ギザギザの大っきい黒いリュック背負った人が立ってた!!」

「恐竜ってまだいるんだよ!!」

「あかねキラキラ好き」

 

そうだった。そんな世界のはずだった。

取り戻したい。失くしたくない。

細い枝からは想像もつかないぐらい大きな氷の膜が周りについていて、中は透き通っているから化石みたいに見える。

そんな小さな不思議を見つけて少し幸せな気分になれる。

だけど、全身ギザギザの大きな人に怯えることは失くなってしまった。

失くしたもののことばかり考えるなんて、ズルくて弱いよね。

 

「自分でありたい」と強く願うほど、それは「何かになりたい」と言っているようなものだった。

僕のキロク(北海道旅行記①)

ただいま大阪!!

ということで2018/3/21~27までの北海道遠征が終わりました!!

今回は7日間の中で4回ライブをさせてもらいました!!

 

まずは3/23のお昼から、去年もライブをさせてもらった中富良野にあるCafeてくりさん!!

てくりさんは、なんというか自分にとってすごく”フラット”な場所で、微睡むように心地良くて常に新しい空気が入れ替わっている場所。

小さい子供たちも入れると30人ぐらいの人たちが来てくれて、子供たちもすごく静かにライブを見てくれてたんだけど、子供に気を遣わせたかな………??笑

本当にいつもありがとう。

Photo by Narumi Kazuhiro

いつでも優しいさやかさんと、まだまだ僕には見せてない部分が多そうな面白くて変な世界観を持っているゆうすけさん。

ライブの時間帯は保育園に行っていて僕のライブを見れなかった2人の子供、糸ちゃんと麦ちゃんには、帰ってきてから2人のためだけの特別ライブをした。

幸せな時間だった。

 

 

そして3/24の夜は富良野駅近くにあるNavoさんにて!!

Navoは、同じご飯屋さんだけどてくりとは真逆と言っても良いぐらいの場所。

テーブルやイスや壁など、お店のほとんどの部分がオーナーの竹さんと友人による手作りというこのお店には、その空気と匂いが充満している。

「まだまだやりたいことあるんだけど、お店作ってる時はチョー楽しかったよ」って言う、笑顔がカッコ良い竹さん。

めちゃくちゃオシャレでカッコ良いこの場が持つ、独特で色んな人の気持ちが入ったエネルギーに最初は持って行かれそうになって、(まぁ持って行かれたらそれはそれで良かったんだろうけど)少し、戸惑いみたいなものがあったライブの始まりだった。

でも演奏をしていくうちにどんどん場所と僕の気持ちのバランスを取ることが出来るようになっていって、最後にはやっぱり気持ちよく出来ました。

 

人の意識が強く染み込んでいる場所では、そこの影響を強く受ける。でも、僕はNavoの立ち上げに携わった訳ではないから深く受け入れてはもらえない(ような気がする)し、僕は”適度な距離感”が心地良かったりする。

そんな中で行うライブは新鮮で、ある種神聖な場所でライブをさせてもらっている気分だった。

 

3/25は2本立て!!

まずはお昼に、占冠村にあるコミュニティスペースミナ・トマムさんで行われた”けんこうフェス”!!

タイマッサージトークセンやヨガや足つぼなどをお手軽に体験できる地域イベントの中で、音でも身体をほぐすことが出来ればいいなと思いながら演奏しました。

普段は割と陰気臭いライブになっちゃうことが多いんだけど、この日は僕なりにハッピーな感じでやれた気がする。笑

そして夜は、落合にある”ひるの月”というご飯屋さんを特別に開けて開催された、近所の方達が集まる食事会に僕も交ぜてもらい、そこでも演奏させてもらいました!!

元気な子供たちが8人ぐらいいる中で、ワチャワチャと楽しく、いつも通り、僕なりに真面目に、やらせてもらうことが出来ました。

よそ者でも地元民でもない、”ゲスト”っぽく受け入れられているような環境だったので、ある意味一番緊張しました。笑

Photo by Narumi Kazuhiro

この演奏が終わって友人と家に帰った後は2人とも駆け抜けた3日間で、体がヘトヘトだったため、ほとんど何も言わないまま眠りました。笑

なる、ありがとう。

 

僕のキオク(北海道旅行記②)はこちら!!

糸を縒る、紡ぐ。思いもいつかはカタチになる。

昨日は、大阪・都島にある”さをりひろば”という場所で開催された『3.11 何が紡がれ、何を紡いでゆくのか』にハンドパンのライブで参加してきました!!

こちらのFacebookイベントページにて、イベント後の報告などもされているので見てみて下さい!!

 

さをりひろばは、NPO法人さをりひろばが運営する建物で、この中でさをり織りの商品を作ったり、さをり織り体験をしたり、各種イベントを行なっている場所。

そこでさをりひろばとEARTH DIVER Cafe&Diningが共催で今回のイベントを行いました。

さをり織り、めちゃくちゃ可愛いんです。

 

イベントは、僕や喰海さんやKZOさんのライブ、さをり織り体験、”遺書を書く”、”遺影を撮る”、”あなたが生きたい未来を描く”ワークショップ、震災の写真とエッセイの展示、絵描きのAkemiさんとさをり織りのコラボ展示、アパレル販売、トークセッション、カレーやコーヒーの販売など、一つの建物で本当に色々なことが体験出来る(時間が足りないぐらい)充実の内容でした。

 

このさをりひろばはとても不思議な場所で、エネルギーと創造性と優しさに満ち溢れているのに”スキマ”がある。

だから、初めて行く僕や来てくれたお客さんたちものびのびと自分らしく楽しむことが出来る。

 

 

 

今回のイベントは、”恩送りチケット”と名付けられた一枚の葉書で参加することが出来る。

これは、自分のために買うのではなく、友人のために、まだ見ぬ誰かのために”誰か”がチケットを購入するもの。

だから、当日その場にいない人も誰かのためにチケットを購入していたりする。

 

主催者の想いがイベントにしっかりと現れていて、”その場にいない人”への感謝や慈しみに溢れていた。

僕が感じ取った”スキマ”は、主催者からその人たちへの想いかもしれない。

 

 

その中で、僕もさをり織りを体験させてもらいました!!

織物という作業は人生で初めての経験だったのですが、すごくすごく楽しかったです!!

縦糸に一回ずつ横糸を通して、ペダルを踏んで縦糸を入れ替え、手で横糸を寄せる。

糸を縒っていく。

いつまでも出来そう。笑

 

完成品。

 

さをり織りをしている人たちは、僕たちが何をしちゃっても「それでいいんですよ。」って教えてくれる。

「さをり織りには成功しかない。一つずつの工程全てが『その時あなたの体がやりたかったこと』だから、糸がズレても、上手く入らなくてもそれがその瞬間のあなたです。それが一番の正解です。」と。

 

 

思いをカタチに。

 

人生や、生き方と呼ばれるものを一本ずつの”糸”によせて、美しく自分を肯定して、”布”を作っていく。

 

なんだか、すごい空間ですごい体験をしました。

久しぶりだったな、あんなにも”大きくて気持ちの良い空気”の中にいる感覚。

 

 

 

東日本大震災から7年が経って、現地の状況も僕らの環境も思いも変わっていく。

 

変わらない強さ。

変わっていく強さ。

 

それぞれの人がそれぞれの気持ちと共に生きてゆく。

 

震災によって、環境的に弱者となった強い人たちを”助け”たくて動いたあの時。

救われたのは誰だったんだろう。

 

忘れちゃいけないこと。

忘れたくないこと。

忘れたいこと。

 

生きている人たちが、これからも”生きてゆく”ために何をしていくんだろう。

 

何をするのか、何をしてもらうのかはどんどんと変わっていく。

それは必要に応じて変化していく、実際的な行動だから。

 

だけど、あの日のことを、あの人たちのことを、君のことを、昨日のことを、ふと思い出して考えるっていうのは、お互いにとって悪くないんじゃないかな。

 

そんな風に自分を肯定してあげることが出来た日でした。

3月のライブ情報、僕なりの視点から。(北海道編)

さてさて、大阪でたくさんのライブをさせてもらった3月ですが、明日からはなんと北海道にも足を運ばせてもらいます!!

 

僕×北海道と言えば、もちろん富良野!!笑

これは1年前の2月に行った時の写真!!

雪がたくさん積もると、照り返しが強くてすごく眩しかったから、サングラスをしているんだなと思い出しました。

 

まずは3/23(金) 14:30~中富良野にある、素敵な家族がやっている可愛い可愛いイタリアンレストランてくりさんにて!!

ここは、1年前もライブをさせてもらったのですが、本当にお店の雰囲気もお客さんもゆーすけさんもさやかさんも暖かくて気持ちが良くて、大好きです。

二人の可愛い子供はおっきくなってるんだろうな。僕のこと覚えてないだろうな。

もう一度、自己紹介から始めよう。

てくりさんは、定期的に行って「ただいま~、進化してるかな~?してないかな~?どうですか?」って言いに行きたい所です。笑

本当に楽しみだな。

Cafeてくりさんの詳細はこちら

 

そしてその次は3/24(土) 19:00~、富良野のダイニングバーNavoさんにて!!

ここは初めて行かせてもらうのですが、前回てくりさんでライブをさせてもらった時にオーナーのたけさんが来てくれていて、その時に少し喋ったぐらいかな?

でも、僕の幼稚園からの旧友がオススメしてくれた場所なので、間違いはないです。

こちらは、普段から音楽関連のイベントも定期的に行なっているらしいので、そんな匂いも感じ取りながら、いつも通り気の向くままにライブをしたいです。

僕は僕でしかないけど、1人でも多くの人が気持ち良くなってくれたら嬉しいな。

ダイニングバーNavoさんの詳細はこちら

 

そして、3/25(日)は時間未定ですが、ミナ・トマムさんという場所でやらせてもらいます!!

これについては、僕は詳細をほとんど知らないので旧友に言われるがままついていって楽しみます。笑

ミナ・トマムさんの詳細はこちら

 

 

僕の好きな人が言ってた、「裏切らない友達を探すんじゃなくて、付き合って行く中で『こいつになら裏切られてもいいや』って思う奴が出てくるんだよ」っていうのにすごくしっくりくる僕の旧友。

いつ裏切ってくれてもいいよ、君なら。笑

 

と言うわけで、今月は北海道でもやらせてもらえて、本当にすごくうれしい、たのしい、やさしい気分〜〜、遠い空で ああ〜いま〜〜同じ気持ちでいるなら〜〜大きな文字で、手紙をかくよ、ありがとう〜〜(気がついたら途中からJUDY AND MARYの『手紙をかくよ』になってました・・・。笑)

 

まあ、そんな感じで適当に見えるかもしれませんが、人の優しさにたくさん触れていて幸せな毎日です。

ありがとうございます。

 

北海道のみなさん、そしてお天気さん、どうぞお手柔らかに真剣勝負でお願いします。笑

3月のライブ情報、僕なりの視点から。(大阪編)

3月になりました。

狙いすましたような春一番が吹き荒れた後、衣替えが決まっている学校のように3/1から綺麗に花粉がキラキラと舞い始め、くしゃみと目のかゆみに悩まされています。笑

そんな3月ですが、ありがたいことに多くの場所でライブをさせてもらいます!!

きっとみなさんどれに来ようか(全部来たらいいけど笑)迷っていると思うので、僕なりに一つずつ説明をして行きますね!!

 

一つ目は3/11(日)。

この日のイベントは、”つむぐ。「3.11 何が紡がれ、何を紡いでゆくのか」”。

このイベントについての説明はとても一言では言えません。

下記のリンクより、今回のイベントプロデューサー烈くんの気持ちを読んで下さい。

イベント詳細はこちら

3/11、今から7年前に”東日本大震災”という大きな地震があって、同時に原子力発電所の在り方を再度僕たちに問いかけることになりました。

僕自身、DAMをしていた時にはバンドメンバーと一緒に毎年チャリティーイベントを開催したり、現地に何度も足を運んでいます。

 

いつかは歴史の教科書に載る、この天災あるいは人災を、たった数年で今生きている人たちの”歴史”にはしたくないな、というのが僕の本音。

やり切れない気持ちを精一杯受け止めて、引きずって、笑顔で強く生きている人たちのことも歴史になるのはまだ早い。

去年は、バンドを抜けてから1人のお客さんとして今まで僕らが行なっていたイベントに足を運んだ。

今年は、こんな素晴らしいイベントに関われる。

 

イベントの内容は、ライブであったり、”さをり織り”の体験ワークショップ、遺書を書いたり遺影を取ってもらったりと盛りだくさんですが、僕が何よりも美しいと思ったのは、”チケットの購入方法”。

“恩送りチケット”と名付けられた今回のチケットは、”誰かのために買う”ことしか出来なくて、”自分で行くために”自分で購入出来ない(詳しくはイベントページをご覧下さい)。

 

人の優しさを信じたチケットの売り方。

そして、”紡ぐ”、というさをり織りや今回のイベント趣旨に完全にマッチしたチケットの売り方。

 

このイベントは、白川烈という人がメインプロデューサーではありますが、いわばEARTH DIVER Cafe&Diningとさをり会館の共催イベント。

あらゆる所に可能性が転がっていることを、決してサボらず、見逃さず。

そんなこのお店の姿勢がすごく好きだし、尊敬しています。

さをり会館及びNPO法人さをりひろばについてはこちら

 

考えがあってもいいし、なくてもいい。

ただ、来てくれたらすごく嬉しいです。

 

 

そしてお次は3/17(土)&18(日)に、”いけおん”に参加させてもらいます!!

過去に2回?3回?出演させてもらったイベントですが、今回は初の2DAYS両日参加!!

2日間で5回ライブをさせてもらいます。笑

3/17(土)
16:00~ Marc de Iguchido
18:00~ Cafe yooi
3/18(日)
12:00~ GANESH
15:00~ スパイス工房
18:00~ 池田屋ハナレ

池田にあるカフェの音楽好き店長が主催するこのフェスは、阪急電車池田駅・石橋駅付近のご飯屋さん・カフェ・イベントスペースから銭湯・保険代理店まで巻き込んだお祭り!!笑

池田や石橋の知らなかったお店を発見したり、100組近いアーティストを見たりと、目移りがすごいイベントです!!笑

パス代わりの缶バッチは、いけおん公式HPからでも、僕からでも購入出来ますので、是非みなさんお越しくださいね!!

僕はライブ回数が多いので割と体力勝負なところもありますが、僕なりのペースで精一杯楽しみたいです!!笑

 

たくさんの人と話をすることが出来て、たくさんの人にハンドパンを聞いてもらって、CDを手にとってもらえたらとても嬉しいです。

 

当日お会いする、まだ見ぬ誰か。

お手柔らかに、本気で、よろしくお願いします!!

Facebookイベントページはこちら

いけおん公式HPはこちら

 

どちらもチケットの購入などに関しては、僕までお気軽にー!!

 

と言うわけで、お次は北海道編!!

3月のライブ情報、僕なりの視点から。(北海道編)

Where the enemy lives.

こんばんは!!

 

本当にお久しぶりのブログ。

このブログを開設してこんなに更新の期間が空いたことなんて今までなかったんじゃないでしょうか。

マニアの人は更新記録を付けておいて下さい。不名誉ではありますが。笑

 

最近、本当におかげさまでたくさんの場所に行ってたくさんの人と関わりました。(前もこれ言ってたな。笑)

2/12~18まで1週間、大阪・福島にあるEARTH DIVER Cafe&Diningの2Fスペースで”ハンドパンのある7日間”というイベントを開催して、たくさんの人にライブに来てもらったり、ハンドパンの購入や奏法に関する話をさせてもらいました!!

来て頂いたみなさん、本当に、本当にありがとうございます。

安っぽく聞こえたらごめんなさい。

本当にありがとうございます。

そして2/25には僕の地元から程近い、川西能勢口の音楽スタジオなど3会場を使ったアコースティックサーキットイベント”音の根”に参加させてもらいました!!

沖縄出身のスピリットの中に大阪への愛とハワイへの親しみのようなものを混ぜたシンガーくでけんさんとコラボをさせてもらったり、新しい方と繋がることが出来たり、優しさと温かさの中に新鮮味がある素晴らしいイベントに参加させてもらいました。

どちらも本当に刺激的で嬉しくて楽しかったんだけど、正直に言ってしまえば僕がかなりへこたれていました。

 

カップに入ったコーヒーをティースプーンで混ぜたような、慌ただしい日々の中で、中心の”僕”だけが周りよりも少しだけ凹んでいるような。

 

何かが足りなかったんです。

もちろん誰も悪くない。僕だって悪くない。笑

 

ただ、誰かに言い忘れた大切な言葉をもう思い出せないようで、悔しくて、歯がゆくて。

 

パズルのピースが見つからないような決定的なものではなくて。

どちらかと言うと、パズルを買ったこと自体を忘れてしまって、箱に入ったまま押入れの奥に追いやられてホコリを被ってしまっているような。

 

何か一つ、少年時代の象徴であったものがまた一つ、失われてしまった。

小学校からの帰り道、あの石壁にハメた道端の”約束”という名前の石ころは、まだあそこにあるんだろうか。

 

“楽しいことだけが周りにあって”、”優しい人だけが周りにいる”。

そんなにも幸せな環境で、僕が勝手に僕を定義付ける。

 

それに疲れちゃったのかもしれない。

何も落としてないのに、探しているフリをして涙を見せないようにしているだけかもしれない。

 

こんな時は、どうか僕の猿芝居を我が子の学芸会を見るように温かな目で見守って下さい。笑

 

 

 

大丈夫。

もうすぐしたら、良くなるよ。

いつかこんな日が来るって、分かっていた。

ここから、僕なりにまた一つ違う景色が見える場所を見つけられる気がするんだ。

一度きりの意味を。

自分で言うのも何ですが、最近ブログのペースが遅いですね!!笑

いや、本当に申し訳ないです。このブログは僕にとって大切な活動だけど、(全ての活動においてもちろんそうですが、ブログには感情がよりリアルに出る分余計に)楽しんで、気持ち良くやりたいんです。

 

ほら、ワガママでた。笑

前のブログと繋がりました。笑

 

「最近ニュースないからサボってるんじゃないの~?」なんてことないですよ!!

いっぱいいっぱい嬉しいこととか楽しかったこととか、噛み締めたいこととかたくさんあったんです。

 

2/1~5までは愛知県にいて、色んな楽器屋さんとお話をさせてもらったし(愛知県豊橋市のシライミュージックさんにハンドパンありますよ!!)、小学校の同級生や久しぶりに会う人にも会えたし、2/7~11までは横浜と東京にいて、大好きな尊敬するバンドの武道館ライブに行ったとかいつでも優しく受け止めてくれる友達に泊めてもらったとかダイニングバーでライブをさせてもらったとか、2/12~18まで大阪のご飯屋さんEARTH DIVER Cafe&Diningでハンドパンを展示して僕が常駐させてもらってますよ、いつでも気軽に来てね、2/17の14:00~と19:00~にライブもさせてもらいますよ、ドリンク代込み¥2,000ですよ、みんな来てねとか、いっぱいいっぱいあるんです。笑

この2週間で、たくさんの人と会って、たくさんの話をして、たくさんライブを見たりしたりして、とにかく”刺激!!刺激!!刺激!!”って感じの日々なんです。

このチョー贅沢過密スケジュールを組んだのは、誰でもない僕なんですけどね。笑

 

例えるなら、「高級食材ばかりを使ったフルコースメニュー」をたらふく食べたような感じ。

多幸感と、とにかくスゴイものをもらった感覚はあるんだけど、一つ一つ分解して味わいたい。

僕のもらった刺激は料理じゃないから、気持ちだから、反芻して味わえる。

 

だから、今は脳みそを違う使い方したい。

 

今、僕の脳みそにはたくさんの刺激と感情がギューギューに詰まっているから、それを今はゆったりと置いておいて、発酵させたい。

発酵を進めるためには脳みその違う部分を使う。

僕にとってはそれは、『作業』的な行為をすること。

そうしていると、発酵が進んでいってグチャグチャになっていって、その内ポプッと泡が浮かび上がってきて弾ける。

その泡に込められた意味を掴めるかどうかは僕の脳内センサー次第。

 

 

………僕が何を言ってるか分かりますか??笑

いや、僕のブログをいつも読んでくれている人なら分かってくれるでしょう。笑

 

体験があまりにも連続して降りかかると、僕は大事なことを忘れそうになる。

 

一番大事なのは、自分の気持ち。

 

それを大切にしたい。

自分の気持ちが分からなくなったときは、きっと今の僕みたいにギューギュー詰めになってるか、細い糸がこんがらがっているか。

 

どちらにしても”余白”がない状態。

そんなときは、そのギューギュー詰めだったりピンと張りすぎている脳内を横目に見ながら全然違うことやるのが良いよ、僕にとってはね。笑

写真は、2/12に今僕がハンドパンを展示してもらって常駐している大阪・福島のお店EARTH DIVER Cafe&Diningでライブをしたときの様子。

Photo by 烈くん

トレーナーのタグめっちゃ出てますね。笑