関東旅行記2日目

2日目は、昼過ぎにモソッとアラン宅で目覚めました。

とりあえず遠征した時の僕の恒例、寝起きの頭にビールを流し込んでいざ桜木町駅へ!!笑

 

もともと今日は、横浜の元町とか中華街でライブをしようかなと思っていたのですが、昨夜行ったバーで「観光地だけど土日以外そんなに人がいないよ」っていう貴重な情報を得たので桜木町になりました。

 

そしていざ到着してみると、勧められていた駅前の広場ではなんと警察のイベントが……!!笑

今回は何かと警察に縁のある旅です(これすごい悪い言い方ですね)。笑

 

でも、「これで何も言われなかったら逆に最強じゃん」って思ってしまった僕は警察のイベントの真後ろでストリートライブをしてみることに!!笑

 

結果として誰に止められることもなくストリートライブを気持ち良くやっていると、なんとトリニダード・トバゴ(ハンドパンの原型であるハングの元になったスチールパン発祥の地!!)から来ていたカップルとか、可愛らしい子供とか、またまたたくさんの人に話しかけてもらえました。

その中で1人、ギターを背負った男性がいたので演奏が一区切りしてから話しかけてみると、このケントくんという男性はなんとこれから関内にあるB.B.STREETでライブとのこと!!

このライブハウスは僕がDAMというバンドをしていたときにめちゃくちゃお世話になった、横浜で一番好きなライブハウス。

 

さらに話を進めるとなんと同い年!!

もう、仲良くならない訳がない。笑

ケント(もう呼び捨て笑)も速攻でギターを取り出して、即興でセッションをしました。

めちゃくちゃ楽しかったです。

その様子はTwitterやFacebookに上げているので、是非見てください!!

本当に素晴らしいので!!

僕のFacebookページは”Trash drummer”で検索!!

(しれっと宣伝。笑)

 

 

そんなこんなで、桜木町でのストリートライブの後は今回の遠征の核だったハンドパンナイトを観に東中野驢馬駱駝(ろまらくだ)へ!!

もうこれは、あえて書く必要もないぐらい最高でした。

本当にね、もう、長くなるから書かない。笑

写真だけあげる。僕が満足すぎて変な顔してるけど、写真だけあげる。笑

 

そして身も心も満タンまで気持ち良さと嬉しさと充実感が入りきってヘロヘロになって帰宅しましたTOSA。

 

さぁ、お次は最終日!!

このイベント以外何も予定を決めずに来たのに、明日は2つも予定が入ってるよ~!!

 

みんな優しいな、僕は幸せ者だな。

 

ブログ”関東旅行記3日目”はこちら

ブログ”関東旅行記1日目”はこちら

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~

ではここで一度、時系列に沿って振り返ることによって、より分かりやすくしましょう!ということで、今回はここまでの4回分のまとめになります。

まず、1939年に奴隷制という人類の負の遺産を歴史的背景にして、トリニダード・トバゴ共和国で、ドラム缶をもとに「スチールパン」という楽器が作られました。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】「スティールパン・スチールドラムって何?」を参考にして下さい。)

そして、そのスチールパンがインドのガタム(Ghatam)と、スイスのPANArt社で出会います。世界中を旅していた音楽家と、スチールパンを作ることで金属製楽器の可能性を感じていた職人、そこにインドにあった壺型の打楽器が加わることによってハング(Hang)という全く新しい楽器がここで2000年に誕生したのです。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」を参考にして下さい。)

当初、PANArt社が作ったハング(Hang)は製造方法や原理が秘密にされていましたが、2006年にPANArt社を追ったドキュメンタリー番組が放送されたことをきっかけに爆発的にメーカーが増えました。「ハング(Hang)」という名称はPANArt社が商標を取っていたので、メーカーによって「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、次第に「ハンドパン」という名称が一般化されてきました。そして現在もハンドパンを所有したいと思う人の数は増え続け、それに呼応するような形で世界中100を超えるメーカーがハンドパンをそれぞれ特徴を持って製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」を参考にして下さい。)

そのハング(Hang)あるいはハンドパンから更にインスピレーションを受けた楽器メーカーが、「ハピドラム」や「カイサドラム」と呼ばれる、よく似てはいるが別物の楽器を発明、製造しています。また、ハング(Hang)を作ったPANArt社自体は2013年にその製造を中止し、現在は「グーバル」と呼ばれるさらに新しい楽器を製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】「なんか色んな名前で似たような商品があるんだけど・・・」を参考にして下さい。)

以上が歴史の順番に沿って振り返ったときの「スチールパンからハンドパンまで」の大まかな流れになります。

今日はここまでです。動画はPANArt社が現在作っているが、一般に発売をしていない「グーバル(Gubal)」から更に進化して、肩ひもをつけて演奏しながら踊ることを目的とした「Hang Bal」の演奏動画です。(ちなみに僕はこれがめちゃくちゃ欲しい!!!!!本当に本当に欲しい!!!笑)

 

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

「スティールパン・スチールドラムって何?」

さあ、すっかり3回目となりましたがさらに時間を遡ります。今、僕たちは時代を逆走しています。笑

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】では、「ハンドパンって何?」というタイトルの元、ハンドパンの説明をし、【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】では「ハング(Hang)って何?」というタイトルで、少し時代を遡ってPANArt社の話をしました。そして今回は更に、PANArt社が「ハング(Hang)」を作る元になった「スチールパン(スチールドラム)」についてお話をします。

スチールパンあるいはスチールドラムと呼ばれる楽器は、1939年に発明されたと言われており、「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれ、現在ではトリニダード・トバゴ共和国の政府により正式に「国民楽器」として親しまれています。

何十人もの人間が一つのグループとして参加し、毎年トリニダード・トバゴ共和国で開催されている「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像や楽しそうな顔、賑やかな音色などを見ていると本当にカッコ良くて、映像を見ているだけで踊りたくなりますが、その楽器の発明の裏には実は暗いお話があります。

 

19世紀半ば、イギリスの占領下にあったトリニダード・トバゴでは、黒人たちは奴隷として扱われていました。そしてその中で彼らはあらゆる娯楽をイギリス人によって制限され、あらゆる楽器の演奏を禁止されました。

そして1939年、一人の男がへこんでボロボロになったドラム缶を直そうと叩いたときに、箇所によって違う音が鳴ることに気付き、この楽器の誕生に至ったというのが通説です。

その後奴隷制は廃止され、トリニダード・トバゴ共和国に住む人たちはこの楽器に魅力に取り憑かれました。話に聞いただけなので真実か分かりませんが、トリニダード・トバゴには村に一人は絶対にスチールパンを作ることが出来る職人がいて、村人からその人はとても尊敬されているそうです。

余談を挟みましたが、奴隷制度や人種差別などの悲惨な歴史が生み出したとは思えない明るい音色に、僕はトリニダード・トバゴの人たちへの尊敬の念が生まれます。

そしてその後、スチールパンは世界中に広まりました。最初は、「カリブ海の小さな島国で盛んな、変わった民族楽器」という認識で、いわば興味や物珍しさが先行する形で受け入れられていったようですが、次第にジャズやクラシック、ポップスなどでも広く使われるようになり、各ジャンルで有名なスチールパンアーティストも生まれていきました。

日本では1970年代後半に細野晴臣が使用したりと、割と早い段階だから使われていましたが、1980年に郷ひろみの「セクシー・ユー」という曲で使われたことによって広く一般に認知されるようになったと言われています。

と言う訳で、ハンドパンの認知度が日本で爆発的に広まるためには、誰か有名なアーティストがハンドパンを使用した曲を作ってくれることを願っています。笑

さらに欲を言うなら、僕を使ってくれてもいいんですが・・・。笑

今回は、トリニダード・トバゴ共和国で毎年開催される「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像と共に終わりにします。

これ見たら本当に勝手に笑顔になって身体がウズウズしてきますよ!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】はコチラ!!

「ハンドパンって何?」

まずはここから!でもここの説明がおそらくすごく大切で面倒臭い。笑

ハンドパンとは、2000年あるいは2001年にスイスで発明された「ハング(Hang)」に由来を持つ、金属製の「体鳴楽器」です。(体鳴楽器とは、簡単に言うとギターみたいに弾く楽器でもないし、トランペットみたいに吹く楽器でもないし、スネアとかコンガみたいに面(ヘッド、膜のようなもの)を張ってそこを叩く楽器でもないよということです。近いのだと、トライアングルやシンバルのような楽器になります。)

歴史を遡って見てみると、2000年にスイスのPANArt社が「ハング(Hang)」を発明した背景には、トリニダード・トバゴ共和国で発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と言われている「スチールパン(スチールドラム)」があります。

PANArt社が発明した「ハング(Hang)」や、トリニダード・トバゴの国民楽器である「スチールパン(スチールドラム)」については、また別の機会に詳しく説明をしますが、今回はそれらを元に作られた「ハンドパン」についてお話します。

ハンドパンについては、現在世界中で100以上のメーカーが確認されており、ハンドパンを持ち運ぶ専用のハードケースや、日々のケアに欠かせない専用のケアオイルなども発売されています。

Twitterを始めとするSNSでは高速で日々情報が更新されていますが、日本語で書かれたインターネットページではなかなか情報が更新されないままになっていることが多いので、2018年7月現在、僕自身が知っていることを書いていきます。

インターネット上の古い記事では、ヨーロッパのいくつかの有名なメーカーや、アメリカのいくつかのメーカーを上げていたり、逆に「東南アジア産のものは粗悪品である」と書かれてあることもあります。2~3年前までは確かにそのような状況もあったかもしれませんが、現在は全メーカー確実に腕を上げてきています。特にインドネシア産やタイ産に関しては、品質はとても安定しています。

この背景には、ハング(Hang)がスイスのPANArt社によって発明された当初、製造方法などが秘密にされており、楽器自体が謎に包まれた存在だったということがあります。(音色も相まってそれは神秘性を増していきました。)

しかし、2006年にPANArt社のドキュメンタリー番組を放送すると、そこから爆発的に「模造品(レプリカ)」という形で多くのメーカーが類似品(ハンドパン)を製造し始めました。(呼称については、ハング(Hang)はPANArt社が商標を取ったので、各メーカーが製造を始めたときは、「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、現在は「ハンドパン」で統一されている傾向にあります。また、「ハピドラム」「カイサドラム」「タン(トーン)ドラム」「スペースドラム」などにつきましては別の楽器になりますので、後に説明をします。)

話は戻りますが、そのドキュメンタリー番組をきっかけとして、近くのヨーロッパから生産メーカーが出来、順にアメリカ、アジアとメーカーの数は増え続けていき、現在も増加傾向にあります。

ここで注目したいのは、ハング(Hang)の発明元であるPANArt社がインタビューで答えた内容です。

“To state it clearly and precisely: we do not make percussion instruments, handpans or hang drums.”、”The Hang is sometimes referred to as a hangdrum, but the inventors consider this a misnomer and strongly discourage its use(wikipediaより)”

また、後日紹介しますが、”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリーでも同様のことを述べています。

簡単に言えば、「私たちが発明したのはHangであって、他の楽器の何物でもない。他のハンドパンと同一には考えないで欲しい」とハッキリ言っています。

つまり、製造方法が分かり、様々なメーカーが作り出した当初、その大元であるPANArt社はそのほとんど全てを明らかに「ニセモノ」だと言っているのです。

しかしその後、PANArt社の意向とは(おそらく)そぐわない形でメーカーは増え続け、切磋琢磨があり、早い段階で生まれたヨーロッパの製品はその品質を上げていきました。

現在では、有名メーカーになるとWaiting Listに名前を書くことすら止めている会社もあるぐらいで、Waitinig Listに書いても手に入れることが出来るのは1~2年後というのが通常です。

しかし、逆に言えば超有名メーカーでなくとも、確かな品質のハンドパンをリーズナブルな価格で手にいれることが出来る状況は整ってきています。

今回はここまでです。写真はPANArt社が作った1sr Generatonと呼ばれる初代モデルと、タイ産ハンドパン、ベトナム産ハンドパン、韓国産ハンドパンです。見比べるとメーカーによって色、形などが様々なことがよく分かると思います。

(↑↑Hang 1st Generation by PANArt)

(↑↑ハンドパン タイ産)

(↑↑ハンドパン ベトナム産)

(↑↑ハンドパン 韓国産)

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

僕はまだ、きっと、ずっと……

先週は、兵庫県養父市にある「おおやアート村BIG LABO」という所に行ってきました!

養父市の大屋町という山奥(失礼笑)にあるこの施設は、元々学校で、廃校になった場所をそのまま使って様々なジャンルの芸術家たちのために教室や部室を貸し出し、体育館を使って展示会などを行なっているという素晴らしい施設!!なんと、学校の「調理室」をそのまま使用したカフェまで!!笑 すごく懐かしくて暖かい空気なのに、そこで行われていることは新しい創造やチャレンジ!!なんて素敵な場所なんだ。

実際に、僕が会いに行った人が作業している場所には「バドミントン部」という札が貼ったままでした。笑

おおやアートビレッジBIG_LABO5おおやアートビレッジBIG_LABO6おおやアートビレッジBIG_LABO4おおやアートビレッジBIG_LABO8

会いに行ったのは「Ikuta Steelpan」という名前でスチールパンの製作とチューニングをしている生田さん!!

スチールパンとは、ハンドパンの元になったと言われている、トリニダード・トバゴで生まれた楽器で「20世紀最後にして最大の発明」のアコースティック楽器と言われています。(ハンドパンの元になったハングドラムを発明したPANart社のドキュメンタリー映像を見ると、確かに大元にはスチールパンがあったようですが、結果として全く違う理念や哲学からこの楽器が生まれたように僕は感じますが。)

そのスチールパンを一人で黙々と、山奥の廃校になって生まれ変わった施設のバドミントン部の部室で作っている生田さんに会ってきました!

生田さん作業場2生田さんチューニング3

優しくて寡黙だけどしっかりと話してくれる生田さんから、とても面白い話やためになる話をたくさん聞けたし、初めて生田さんが作ったスチールパンや、現在作製中のものなども演奏させて頂きました!!さらに、もちろん楽器としては違うものですが、通じるところもたくさんあるので僕のハンドパンも見てもらいました!!

スチールパンのことはもちろんずっと存在は知っていたし、トリニダード・トバゴで現在も開かれているスチールパンの大会の動画なども見ていて、すごく良い楽器だなとも思っていた(このスチールパンにもとても深い歴史があるので、気になる人はどうぞ調べてみて下さい)んだけど、実際に触るのは初めてで、とてもとても面白かったです。

生田スチールパン3

その僕の人生初!!スチールパン演奏動画もあるのですが、動画をここに載せることが出来なかったので、見たい方は僕のFacebookページで見て下さい!

自分が知らない楽器の知識をたくさん教えてもらって、ハンドパンという楽器の更なる奥深さを感じることが出来ました。最初にyoutubeで見たときに感じたハンドパンへの魅力は直感100%だったけれど、付き合っていくうちに、ハンドパンの哲学や理論などを教えてもらったり、僕が感じた魅力を口に出して人に伝える機会が増えていく中で、ますます「僕に合う」、「僕の現状にピッタリで」、「思い描く未来にフィットする」楽器だなと感じました。

知らないことなんてたくさんあるし、恥もいっぱいかくかもしれないけれど、よく分からない自信だけは持ったまま、これからも多くの人に魅力を伝えていきますので、よろしくお願いします!!

生田さん、貴重な体験をありがとうございました!!

SHU×生田さん2