わが永遠の魂

東京で1日オフがあったので、この日は国立新美術館に行って草間彌生の「わが永遠の魂」を観てきました!

草間彌生8

草間彌生は色んなところにちょくちょく作品があるから見たことはあるし、大阪で展覧会をしていたときも行ったな~。この日も外にかぼちゃがあるのは相変わらず。笑

草間彌生1

でも、今回の「わが永遠の魂」は今までとは比べものにならないぐらい良かった!!!

最初の大部屋に入った瞬間、目に入るのは大きなオブジェが3つと、壁にかけられた130枚の絵!!この光景にまず鳥肌が立ちました。

草間彌生5

前衛芸術とか現代芸術って実はあんまり好きじゃなくて、絵で言えば僕は18世紀の印象派がすごく好きなんですが、草間彌生は好きだ。なんというか、印象派は「その画家の目に映った何百年前のどこかの風景や景色を、画家の目と手を通して閉じ込めた」から、見ていると心が落ち着くし、洗われるし、満足した気持ちになる。

でも、草間彌生の絵は、ライブハウスで初めてカッコいいハードコアバンドを見たときの感じ。「今、生きている」し、何言ってるか分からないけど「命をかけてる」あるいは「命を削っている」ことがこっちにもビシビシと伝わる。見ていると掻き立てられて、見てるこっちもエネルギーを消費する。

 

僕の鼓動は勝手に速くなり、呼吸は浅くなる。心臓の音が耳の中から鳴っている。

 

草間彌生9

三島由紀夫が何かのエッセイで言っていた。「物書きっていうのは、今日自分が書く一行が人生最後の文章だと思って書かないといけない」って。

だから僕は、三島由紀夫も草間彌生も好きなんだ。他にもたくさん好きな芸術家はいるけど、本当に本当に僕が大好きな芸術家はみんな、ジャンルは違えどそれに命をかけている。「いつ死んでも後悔のないように」なんて言えばありきたりだし、ちょっと意味は違うけど、僕もそうありたい。自分の命を作品に表したい。

 

切り売り出来ない僕の命を、誰とも分かち合えない僕の命を。「いつかは死ぬ」とか「死ぬときは一人」っていう言葉は、僕にとってはすごくプラスの意味を持っていて、生きていく中で背中を押してくれて、頭のネジを一本外してくれる大切な友達みたいな言葉なんだ。だから僕は僕なりに必死に毎日を生きることが出来る。

 

草間彌生6

3月に芽がでる草の間に間に、内側から感じる熱だけが僕の足を動かす、眼光は開き、鼓膜には自分の心臓の音がうるさい。

 

この湧き上がる力はどこに発散するのか。よく考えよう。