泣こーが喚こーが笑おーが黙ろーが。

僕が普段ストリートライブをさせてもらっているのは、大阪・梅田のグランフロントからスカイビルに行く途中にある、通称”梅北地下道”です。

1928年以来、約100年間使われてきた地下道ですが、12/19をもってその大部分が閉鎖され新たな地上の道が使われるようになるみたいです。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXLASJB21H4R_R20C17A9LKA000/

 

とりあえずは残った地下道部分を視察してみたいけど、きっとかなり人が凝縮されるからストリートライブは難しいかもな〜なんて考えたり。新しい場所って言ってもどこかあるかな〜なんて考えたり。

あの場所はなくなったし、この場所はなくなるけど、またどこかで新しい場所と出会いがあったり。

あんなに会っていた人に会えなくなったり、色んな人が声をかけてくれたり。

 

「綺麗な音色を聴かせてくれるのはいいけど、風邪引かないようにね。」って言ってくれた人。目が見えない人が音につられて寄ってきてくれた。「いいもん聴かしてくれてありがとう。」って言ってくれた人。拍手してくれる人。話しかけてくれる人。その場は通り過ぎたのに、後でfacebookでコメントをくれた人。「CD出るの楽しみにしてるね。」って言ってくれた人。ハンドパンをペチペチ叩いてめちゃくちゃ笑顔になってくれた子供。「すげーー!!」って思ったままに言ってくれた人。親を引き留めて聴いてくれた子供。

 

たくさんの人が僕に優しくしてくれます。

本当にたくさんの人が僕と接してくれます。

大阪ももうとても寒くて、なんだか頭の中もこんがらがっていて、やっぱり冬がまだ苦手で、冬になると塞ぎ込みそうになる僕だけど。

ハンドパンを演奏している時はすごく集中出来て、心がとても落ち着きます。

ハンドパンを演奏していると、たくさんの人と話をすることが出来て、喜びを感じます。

 

僕は、たくさんの人が利用する道路で、勝手に演奏をしています。

邪魔だと思う人もいると思います。

あと少し、あの場所で演奏させて下さい。

 

 

僕は、君と同じ様に、特別で自由な道を選んでいる。

誰だってそんなはずだ。

自由に程度はないし、加減もないし、良し悪しもない。

誰だってそんなはずだ。

本来ならそうなんだ。

競い合い高め合うことは必要だけど、人生そのものにまで”差”はいらない。

 

僕は特別で自由で思い通りの”当たり前”を生きていて、君は特別で自由で思い通りの”当たり前”を生きている。

それだけの話にしたいんだ。

本当に、全部大したことじゃないし、全部立派なこと。

それだけの話にしたいんだ。

 

悟る気も死ぬ気もない僕。

一人ぼっちで孤独だなんて、周りにたくさんの人がいるから思えることなんだってようやく気付いた。

 

ナチュラルハイ、Feelin’ high。

いつもはストリートライブをする前にFacebookで告知をさせてもらうのですが、今回は告知をせずに週末の3日間梅田でストリートライブをしていました!!

そもそもなんでいつも告知をしているのかというと、(それを見て来てくれる人がいたらもちろん嬉しいけど)、「僕はちゃんと活動してますよ!」ってSNSで繋がっている人たちにお伝えしたいだけなんです。笑

だから、事後報告になったところで(おそらく)誰も困らないので……。笑

もし困る人がいたら仰って下さい、事前に言うようにします。笑

 

ストリートライブをしていると、僕はハンドパンに夢中で下を向いているので、みんなの”足”にどうしても敏感になる。

うっとおしそうに足早に通り過ぎる人、興味津々で向かってくる人、僕に悟られたら嫌だけど興味はあるから歩くペースを落とす人、変わらぬ歩調の人、変わらぬ歩調の様に努めている人……。

僕ぐらい足元だけを何時間も見続けていると、本当に足だけでたくさんの感情が分かるんです。足元ソムリエと呼んで下さい。笑

 

人の感情が行動に反映されるっていうのは面白いもので、僕に手は二本しかないし、心はひとつしかないけど、ひとつしかない心の中に手はたくさんある。

目に見えているものはイメージにもしやすいけど、そうじゃないものもしっかりと心の目で見ることが出来る。

逆に言えば僕の心の何十分の一も具現化されていない。

音楽を通して、ストリートライブを通して僕の思惑みたいなものが表面化されているか自信はない。伝えたいだけなら演説の方がいいかもしれない。笑

でも、芸術の特権として、ある種曖昧に見えるやり方で魅せることによって、受信する人が何を受け取るかという自由の幅を利かせることが出来る。それが面白いから、僕は音楽で伝えたい。

大きい音で奏でる音楽はライブハウスや野外フェスでしか聞けないけど、音楽はそこにしかない訳じゃない。

車の中にも、喫茶店にも、コンビニにも、家にも、スポーツの応援にも音楽はある。

それなら、道に音楽があってもいいじゃないか。道を転がる音楽を楽しもう。ガス代と等価交換でサーチンならなおさらいいね。

 

例えば、僕が主にストリートライブをする19~21時の間、たくさんの人が通る。

1分間に50人が通ると見積もっても(目測によるイメージだけど大体それぐらい)、2時間で延べ6000人が見てくれている。

こんなにたくさんの人が見てくれる機会は、今の僕にはストリートライブしかない。

その中で、現実的にお金を入れてくれたり話しかけてくれたりというアクションを取る人は、大体30人程度。200分の1。

今はまだこんなもんだ。

 

それでも、ライブハウスに行かなくてもいい、野外フェスに行かなくてもいい、あなたの日常の中に僕が勝手にお邪魔するから、どうかそこで生の音楽にしかない魅力を感じ取ってください。

ただ、爆音の中にしかない感動と興奮ももちろんありますが。

 

仕事とプライベート、日常と非日常の境目なんて曖昧でいい、なんて言えば反対意見がたくさん聞こえてきそうですが、どんなにつまんない顔をしている人だって、休みの日に何か面白いことをしていることは知ってる。

僕からしたら「何澄ました顔してんだよ、お前もヘンタイだろ」って感じです。笑

言葉が汚くなりました、失礼しました。笑

 

ただ、本音を言えば、僕がワクワクしたいんだ。普段は道で素知らぬ顔してすれ違うだけの人たちと交わることによって。

ストリートライブをしていると不思議な瞬間がある。あんな地下道で、人がたくさん行き交って足音も話し声もたくさん聞こえるのに、あるとき自分の音しか聞こえなくなる瞬間がある。

 

自由になら一秒でなれる。

幸せになるのには別に誰の許可もいらない。

一歩から次の一歩へと踏み出す間に完全に自由になることは出来る。

全部捉え方次第。

 

「与える」ことよりも「受け取る」ことに意識を置いたストリートライブは、いつもよりも気が楽だ。

あ、写真は全部先々月に東京に行った際に友達と行った、スカイツリー内の水族館で撮った写真です。笑

文字数が多いので、和やかな写真でも間に貼ろうと思っただけで、文章との関係性はございません。笑