何度かブログやFacebookでもお伝えしたように、僕のハンドパンが配送中に壊れてしまうという事件が発生しました。まだ修理の目処もたっておらず、そもそも修理出来るのかも怪しいので、ここに追悼の意味を込めて彼との思い出を綴りたいと思います。
君へ
君は、僕が初めて手に入れた自分のハンドパンで、何回も何回もストリートライブを一緒にしたね。変わったスケールだったから、初めはとても苦労したけれど、慣れてくるとその君の個性がとても癖になって、最近は君の個性と僕の個性で極めてやるなんて、僕は勝手に思っていました。ストリートライブは、いい時も悪い時もあったけど、君はどんな時でも僕の気持ちにまっすぐに応えてくれた。良い時は一緒にノッテくれて、悪いときはそっとそばにいてくれたね。
川西の居酒屋「ふるや」で、初めてのお呼ばれライブもしたね。あれはとても楽しかった。誰も僕たちのことを知らない場所に呼ばれて行くのはなんだか変な感じがしたね。
台湾も一緒に行ったし、ハワイも一緒に行ったよね。台湾では君の音色がたくさんの人を感動させて、お金がいっぱい入った。雨に濡れた君の音色はいつもとは違って、少し嬉しそうだったのは僕の勘違いかな?
東京の「天命反転住宅」なんていう変わったマンションにある「球体の部屋」で、丸い君の音色は不思議に反響していた。君の近くにいるはずの僕の耳に届く君の音は、どこか遠くから聞こえているみたいだった。あの時は、こんな風にお別れをするときが来るなんて、思ってもなかったんだ。
デイサービスにも、オレンジリングフェスタにも一緒に出演して、ヘナだって描いてもらった。僕じゃないたくさんの人が君を触って、喜んでくれていたね。そんな姿を見て、僕も誇らしかった。すごいのは僕じゃない、いつも君だったよ。
そうそう、海にだって一緒に入ったね。あれは君にとって良かったのかな?笑 君の好き嫌いがあんまり分からない僕は、無理やり君を連れ回していたのだろうか。
ギターとも、声とも、カホンとも、君の友達とも一緒に遊んだね。君の独特な音色が、世界にたくさんある色んな楽器と混ざって一つの音楽になっていく様子は、僕をいつも新しい気持ちにさせてくれた。君の新しい可能性を、いつも僕は一番近くで見ていたよ。
たくさんの感動と驚きと出会いを僕にくれてありがとう。君がくれたものは絶対に忘れない。だから、願わくば君も僕のことを忘れないでいてくれたら、どんなに嬉しいだろう。
まだまだ、言いたいことなんてたくさんあるのかもしれないけれど、どこかで区切りをつけないと。
今は少し悲しいけれど、永遠なんてないんだし、冷たい雨の降る冬の夜にしか感じることの出来ない気持ちも、しっかりと享受して、僕は進んで行くよ。
また一緒に遊べる時が来たら、そのときはまた旅に出よう。
P.S 僕のアーティスト写真は、もうしばらくだけ君とのツーショットにしとくからね。
SHUより
あ、2割は本気だけど、残りはジョーダンなんで笑って下さいね。笑