ついに2年と少し住んだ家を引っ越しました!!
大阪・谷町六丁目という最高のタウンでした。
結婚して初めて2人で選んだ家。
お米を迎えた家。
hoffmaやLP Kitchenといった
最高のお店と人々に出会えた家。
家の前の大きな木の下で、
隣のおばあちゃんと何度も何度も、
ほとんど毎日話をした。
“きょうはさむいね~。”
“寒いと布団から出れないね。”
“この時期になると落ち葉がたくさんで
掃除が大変だからほどほどにしないと
キリがないね。”
“何の本を読んでるの?”
“暑いけど、この木の下は涼しいね。”
“良いお年を。”
“あけましておめでとう。
今年もよろしくね。”
おばあちゃんの娘さんと息子さんの話。
亡くなった旦那さんの話。
亡くなった旦那さんのお姉さんの話。
おばあちゃんの兄妹の話。
田舎の話。
この家の前の道がまだ舗装されていなかった時の話。
猫獲り籠に捕まった飼い猫の話。
大きな木の話。
始めは単なるお隣さんだったのに、
気がつけば毎日話をして
お漬物をもらったり
何かをお裾分けしたり
本を貸したり本を借りたり。
高い枝を切るのを手伝ったり
綺麗な椿を切ってもらったり。
そんなおばあちゃんは
僕たちの引っ越しが近づいてバタバタすると、
「いよいよやねぇ~、寂しくなるわ。」
って毎日言ってたんだ。
その度に、
「まだいるよ!!明日も会えるよ!!」
なんて言ってたけど、ついに
「そうだね、いよいよだね」なんてさ。
僕もおばあちゃんも泣きそうだった。
30歳と86歳。
正真正銘に孫とおばあちゃんぐらい
歳の離れた僕らは
紛れもなく友達だ。
お願いだから、長生きしてよね。