ある話。

それは、僕たちが亀岡に引っ越す
少し前の事だった。

某大型ホームセンターにて、
新居でのハンガーを買う時に
何気なく買い物カゴに入れた
プラスチック製のハンガー。

それを見た時にふと口から出てきた
「プラスチックのモノってダサくない?」

今思えば、あれが始まりだったんだ。

その時から僕たちの中に出来た
“プラスチックじゃなくていいものは、
多少値段が違っても木や鉄で出来たモノを買おう”
という考え。

これから僕たちは、
自分たちがイケてると思う場所で
イケてると思う環境を作るんだから、
イケてないものを買う必要なんて
どこにもない。

そこから、京都・亀岡に住み始めて
5ヶ月が経った。

まだまだ新入りだけど、
庭に生えている木々の移り変わりや
虫や鳥の鳴き声で四季を感じられる
環境にいる中で、どうしても考えずには
いられない自然のこと、環境のこと。

環境問題とかチキュウオンダンカとか、
大きな問題過ぎて僕には無関係だった
アレやコレが、目の前で生き生きと
している様子。

なんだか、モヤモヤしてきた。

新しい感覚の芽生を感じた。

さらに調べてみると、
どうやらこの亀岡市は
日本でも有数の環境先進都市らしい。

おやおや、たまたま住み始めたこの場所、
なんか今までと違うぞ、、、。

それから数ヶ月後、
長野県に行ってきた。

パンと日用品の店 わざわざでは、
ターゲットが絞られても良いから
自分たちが納得できる働き方と商品を
提案しようという姿勢。

カナディアンファームでは、
何かを自分たちで作る事は当たり前で、
人が自然の中にいるのが当たり前だという
気持ちが見えるお店作り。

Rebuilding Center Japan(リビセン)では、
昔からあるものをレスキューして、
“新しい価値のあるもの”として再定義する
“Rebuild New Culture”というコンセプト

そして、霧ヶ峰高原でみた景色。

少しずつ、少しずつ繋がってきた
感じがした。

そして、豊能町にある行きつけのカフェ
emma coffeeで店主の中西さんに教えてもらった
「循環」という様々な分野・方法で
自分なりに環境問題と取り組む人たちの本。

これだ。
モヤモヤが晴れた感じ。

エシカルな生き方
アップサイクル
プラフリー
ゼロウェイスト

まだまだ実践出来ない部分も多いけど、
ピンと来た。

「環境に良い事するのって、
めちゃくちゃイケてるんじゃない?」

そうだ、いつも僕の基準は
ダサいかイケてるか。

ハンドパンを演奏する事も
田舎の古民家に住む事も
イケてる。

そして、地球に良い事をするのも
イケてる。

自分の生活や創作活動の中で
なるべく矛盾を減らしたい。

ゴミ問題に無頓着なまんま
アーティストでいる事が
なんとなくキモチワルイ。

大きくて難しい問題じゃなくなった。
いつも通り、自分がカッコ良いと思う事を
やるだけになった。

さて、まずはコンポストキエーロを
作るところから。

出来る事から、
やりたい事から。

環境に良い事は、カッコ良い。

OUT OF THE LOOP.

この間は、3/16(土)に僕の地元・豊能町で開催される”ただいまマルシェ”にハンドパンのライブとワークショップで参加するための事前交流会で久しぶりの地元へ!!

自分が空気を吸って音を聞いて景色を見て育った場所だもんなぁ。
心地良い、というよりは身体と意識が場所と同調してる感じは強くある。

 

こちらのイベントは入場無料で、大阪最北端の駅、妙見口駅から続く花折街道沿いのエリアで飲食、ワークショップ、イベント、物販などが楽しめます!!

僕のライブは、道中にあるオイスカ研修センターにて
①10:30~
②12:00~
③15:00~
(投げ銭制)

ワークショップは
13:00~14:00
(要事前申込¥500/人)

となっていますので、「僕がこんな人間である根源」ひいては「今の活動や僕の音楽スタイル」の根っこを見に是非地元へお越し下さい!!

どこでやっても変わらない、この瞬間しか出来ないライブを。

 

そして交流会の後は、僕がDAMというバンドをやっていた時に10年間使い続けた地元の音楽スタジオ、STUDIO LOOPへ!!

ここの名物マスターに会いに行きました。

YMOのロンドンライブの音源が流れていたスタジオで、「無難なやつかけてるやろ?」って言うマスターと、インドのよく分かんないおっさんのスティック捌きの動画を見て笑ったり、Nadishanaの動画を見て感心したり、音響彫刻の動画を見て「カッコエエなぁ。」って言ったり。

相変わらず音楽への探究心がすごい人だな。
サンバのリズムパターンをこの数年は本格的に練習してるみたいだけど、当分ボケなさそうだな。笑

そんなマスターとたくさん話をした後、帰り際の僕の背中に大きな声で
「ビッグになれよー!」
というマスターの笑い声。

あぁ、この人はバンドの時もいつも帰り際にそう言ってくれたな。

 

 

目が悪くて見えなかったんです
メガネをかけなさいよ

耳が悪くて聞こえなかったんです
補聴器を付けなさいよ

黒電話の線を猫が抜いてたみたいで
携帯電話を持ちなさいよ

ヤギさんに食べられちゃって
メールにしようよ

あー、やだなぁ
隙間がなくなっていく

これが続けば、きっとみんな忙しなく抜け目なく間違いの起きない人類になっていって、言い訳は苦しくなっていくんだろうな

あー、やだなぁ

 

 

それでも、僕たちは続いてゆくんだ。