【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑦】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】はコチラ!!

「ハンドパンをいざ買おう!と思ったら、値段に驚きました・・・。」

そういった声は、(楽器を今までやったことがない方から特にですが)頂くことがあります。しかし、この楽器は決してぼったくりをしている訳ではありません。

今日はそんな、ハンドパンの「値段」についてのお話です!!

まず、ハンドパンとは鉄を主成分とした金属で出来ており、円盤型です。作り方や詳しい材質はメーカーによって様々ですが、基本的には円盤を凹ませていって音程を整えるのです。

最初の金属板をお盆型にする作業は機械でプレスすることが多いのですが、それ以降のTonefield(ハンドパンの周りの凹み)とDing(真ん中の出っ張り)を作っていく作業と、細かなチューニングは職人の手による手作業で行うことがほとんどです。

つまりハンドパンという楽器は、その製造工程の約80~90%は「人の手」で作られているものと考えて下さい。

なぜ、その音程作りが機械に出来ないのかというと、”【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】「なんでこんなに独特で綺麗で幻想的な音がするの?」”でも説明をしたように、ハンドパンから発せられる音の特徴は、その「厚みがあり、かつ澄んでいる」音色、つまり綺麗に響かせる整数次倍音が特徴だからです。

一番前に出てくる基音の後ろで鳴っている整数次倍音を細かく調整していく作業は機械には出来ず、職人がハンマーで細かく叩きながら調整をしていきます。(デジタルチューナーのようなものはもちろん使いますが、それはあくまでも確認用のような働きであり、最終的には職人の耳に頼る所が大きいようです。)

さらに、熱処理加工を施した後に、再チューニングを行ったり、窒化処理を施して表面を硬くし、チューニングを安定させる作業なども必要です。

そういう訳で、ハンドパンは製造に時間がかかる上、限られた職人のみが作ることが出来る楽器のため、その数が少ないのです。つまり、”【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」”でも説明をしたように、現在100以上のメーカーが確認されているにも関わらず、その製造数(供給)と求めるプレーヤー(需要)の数が合わないというのが現状です。

また、日本では特に、現在確認出来るメーカーを名乗る所も一つしかなく、そこも注文過多により現在新規注文を受け付けていません(2018年7月現在)。つまり、日本で購入を試みると、必然的に海外からの輸入に頼らざるをえなくなり、そうなると輸送費や通関費用も必然的にかかってきます。

それらの理由から、ハンドパンはまだまだ(特に)日本では、高い楽器であるのです。

しかし、高いとは言っても20~30万程度が相場です。「高い楽器」と呼ぶにはそれほど高くありません。もちろん、ケアさえしっかりすれば一生使えるし、使い捨てでもありません。

 

ここで、ハンドパンの製造方法をYoutubeに上げている人がいるので、2本の動画を紹介します。

あくまでも一例でありますが、見ているととてもワクワクしますので、モノづくりが好きな方は是非見てみて下さい!!

ちなみに僕はとても手先が不器用なので、モノづくりはあまり好きじゃないです。笑

①  How i make handpan shells

②  How to make handpan note fields

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑧】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

こんな感じの人生。

みなさまお元気にお過ごしでしょうか!!僕は元気です!!

『魔女の宅急便』風に言えば、「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」って感じです!!笑

 

前回は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】の第6回目ということで、『倍音』という音楽より一つ手前の『音』の話をして、その中でハンドパンの素晴らしい音色について謎を少しだけ解き明かしました。

音楽理論と数学、自然と僕らの聴覚の話で少し難しかったかもしれません、あるいは僕の説明があまり上手くなかったかもしれません。それでも少しでも『音楽』や『音』に興味を持ってくれれば嬉しく思います!!

そして今回は、YouTubeに新しく動画を投稿したので是非見て欲しくてそのお話です!!

何の告知もしていなかったので突然ですが、構想自体は以前から練っていたものを出来たタイミングそのままで発表しました!!

ハンドパンを使って、僕が作詞・作曲をした”life, like this.”という曲。

意味はそのまんま、「こんな感じの人生。」です。

ハンドパンに、タンバリンとシェイカー、お酒とグラスを持って歌ってくれた女の子。さらに鍵盤ハーモニカで曲に素晴らしいアレンジを加えてもらいました!!それにしても、僕が歌っているところがYouTubeに乗って世界中に流れ出ていくなんて、恥ずかしいこと極まりないです。笑

 

お昼から公園で飲んで遊んで、家についても飲みながら遊んで、遊びの延長そのまんまで演奏して、終わったらまた飲みながらトランプをして………。本当に”遊びの中にある音楽”で、とても心地良いです。

全員酔っ払い、揺れる体、机の上にはオヤツとお酒、画面前方を占める扇風機、全部があの瞬間にしかないもので、あの日をことを切り抜いた映像と曲です。

僕はもう主観が入り過ぎていて、見るたびに「この日めっちゃ楽しかったな〜」ってなるんですが笑、みなさんも楽しんでもらえれば幸いです。

曲自体は森がよく似合う童謡のような音楽ですが、実際には僕らは都会にいて、馴染めなくて、サイズの合わない服を着てるような感覚が常につきまとって、それでもなんとか笑ってやってます。

とかなんかそんな感じが伝わればいいな。笑

YouTubeの説明欄に歌詞も載せているので、読んでくれると嬉しいです。

それではどうぞ!!よろしくお願いします!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~はコチラ!!

「なんでハンドパンはこんなに独特で綺麗で幻想的な音がするの?」

 

「ハンドパンって独特で綺麗な音だね」「こんな音色聞いたことない」という言葉は、世界中のハンドパン奏者、そして僕自身も演奏をしているとかなり多くのひとから言って頂ける言葉です。

僕自身も初めて聞いたときはすごく驚いたし、きっとハンドパンの持ついくつかの特徴の内で一番大きなポイントはこの『音色』だと思います。

そしてその理由はまさしく、ハンドパンの特徴、独特で計算された『倍音』のおかげです!

そんな『音色』という感性の話を紐解きたいのですが、今回の話は少し難しい音楽理論と数学の話なので、僕の文章のみによる説明では限界があります。どうか皆さんこれを読んだ後に「??」みたいにならずに、興味を持ってくれて、より深く知りたいと思う方は、自分で動画を見たり本を読んだりして『倍音』についての理解を深めて下さい。そして僕に分かりやすい説明の仕方を教えて下さい。笑

ハンドパンの持つ特性である、今まで聞いたことがない、どこにもない音色は、いわば「ハンドパンをハンドパンたらしめている」ものであると言ってもいいかと思います。

ただ、これはものすごく当たり前の話で、トランペットにはトランペットの倍音の響きがあり、クラリネットにはクラリネットの倍音の響きがあるのです。

ハンドパンの場合、それが全て「計算されている」から、綺麗なのにただ澄んでいるだけとはまた違った独特な音色が響くのです。

 

『倍音』、その単語自体を耳にしたことがあるという方は音楽を演奏したことがない方でも多いのではないでしょうか?しかし、ひとたびそれを説明するとなると、これは言葉だけを使うのではなかなか音楽家の方でも難しいと思います。僕自信も長い間音楽がいつも横にいるような生活をしながら、しっかりと理解はしておらず、今回もこの企画用に焦って勉強したぐらいです。笑

そもそも『音』というのは、例えばピアノで「ド」の音を単音で弾いたとしても、その中には実はたくさんの音が含まれています。ピアノの中を見たことがある人は分かると思いますが、ピアノというのは、鍵盤を押したときに中でハンマーが動いて弦を叩くことによって音を鳴らしているのが基本的な仕組みです。
そして、倍音とは簡単に言えば「ド」の音を弾いたときに、その「ド」という「基音(元となる、いわば一番聞こえている音)」に対して、その2分の1の長さや3分の1の長さで鳴る音も実は響いているんです。これは全ての楽器だけではなく、手拍子、風の音、水の音、全ての音がそのように様々な音が混ざり合って出来ています。(テレビでたまに流れるピーーという音は機械が発している音で、これは基音のみが鳴っています。)

そして、倍音には「整数次倍音」と「非整数次倍音」があります。詳しい説明は長くなるので省きますが、簡単に言えば「整数次倍音」が綺麗に出ていると、一般的に人は惹き込まれる傾向にあります(自然界で言えば鳥のさえずり、著名人で言えばタモリさんや美空ひばりさんなど)。

(もちろん「非整数次倍音」が多いと悪いという訳ではなく、歌手で言えば森進一さんや桑田佳祐さんなどは「非整数次倍音」が多い歌声です)。

これは何故かというと、「整数次倍音」は自然界にあまりなく、音というのは「非整数次倍音」で多く溢れているからです。だから、「整数次倍音」は人を惹きつけ、「非整数次倍音」は親しみを感じやすくなります。

ハンドパンの場合、隣り合う音や、実際にはそれが一番前には出ない(「基音」にならない)音も『人が意識して』作るため、常に「整数倍音」が鳴る様に調節されているのです。

しかし、倍音自体を消している訳ではないので、単純な音になるのではなく、「厚みがあるのに澄んでいる」あの独特の音色が鳴るということです。

そのため、”独特で””澄んでいて””宇宙的な”綺麗な音がするのです。

 

あ〜疲れた。笑 ここまで読んでくれて皆さんありがとうございます。お疲れ様です。笑

下に倍音に関するおすすめのリンクを貼っておきますので、気になる方は是非一度見てみて下さい。

僕はハンドパンという楽器を日本でもっともっとメジャーなものにしたいから、こういう話も出来るようになっておかないとおけないし、知っておきたいと思うけど、みなさんは是非小難しく考えず、気持ち良さを感覚で感じ取って下さい。笑

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑦】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”はこちら!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

「スティールパン・スチールドラムって何?」

さあ、すっかり3回目となりましたがさらに時間を遡ります。今、僕たちは時代を逆走しています。笑

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】では、「ハンドパンって何?」というタイトルの元、ハンドパンの説明をし、【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】では「ハング(Hang)って何?」というタイトルで、少し時代を遡ってPANArt社の話をしました。そして今回は更に、PANArt社が「ハング(Hang)」を作る元になった「スチールパン(スチールドラム)」についてお話をします。

スチールパンあるいはスチールドラムと呼ばれる楽器は、1939年に発明されたと言われており、「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれ、現在ではトリニダード・トバゴ共和国の政府により正式に「国民楽器」として親しまれています。

何十人もの人間が一つのグループとして参加し、毎年トリニダード・トバゴ共和国で開催されている「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像や楽しそうな顔、賑やかな音色などを見ていると本当にカッコ良くて、映像を見ているだけで踊りたくなりますが、その楽器の発明の裏には実は暗いお話があります。

 

19世紀半ば、イギリスの占領下にあったトリニダード・トバゴでは、黒人たちは奴隷として扱われていました。そしてその中で彼らはあらゆる娯楽をイギリス人によって制限され、あらゆる楽器の演奏を禁止されました。

そして1939年、一人の男がへこんでボロボロになったドラム缶を直そうと叩いたときに、箇所によって違う音が鳴ることに気付き、この楽器の誕生に至ったというのが通説です。

その後奴隷制は廃止され、トリニダード・トバゴ共和国に住む人たちはこの楽器に魅力に取り憑かれました。話に聞いただけなので真実か分かりませんが、トリニダード・トバゴには村に一人は絶対にスチールパンを作ることが出来る職人がいて、村人からその人はとても尊敬されているそうです。

余談を挟みましたが、奴隷制度や人種差別などの悲惨な歴史が生み出したとは思えない明るい音色に、僕はトリニダード・トバゴの人たちへの尊敬の念が生まれます。

そしてその後、スチールパンは世界中に広まりました。最初は、「カリブ海の小さな島国で盛んな、変わった民族楽器」という認識で、いわば興味や物珍しさが先行する形で受け入れられていったようですが、次第にジャズやクラシック、ポップスなどでも広く使われるようになり、各ジャンルで有名なスチールパンアーティストも生まれていきました。

日本では1970年代後半に細野晴臣が使用したりと、割と早い段階だから使われていましたが、1980年に郷ひろみの「セクシー・ユー」という曲で使われたことによって広く一般に認知されるようになったと言われています。

と言う訳で、ハンドパンの認知度が日本で爆発的に広まるためには、誰か有名なアーティストがハンドパンを使用した曲を作ってくれることを願っています。笑

さらに欲を言うなら、僕を使ってくれてもいいんですが・・・。笑

今回は、トリニダード・トバゴ共和国で毎年開催される「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像と共に終わりにします。

これ見たら本当に勝手に笑顔になって身体がウズウズしてきますよ!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】

ハンドパンという楽器の魅力は、もちろん「聴けば分かる」し、「観れば分かる」と言うのが一番早いです。

実際に僕が友人に説明するときも、まずは動画を見せることが多いです。

しかし、具体的な知識の吸収や、購入などに踏み切ろうと思ったときに疑問がたくさん出てくるのも事実だと思います。

それもそのはず、何せ2000年に初めて「ハング(Hang)」という形で登場した、全く新しい楽器なんだから、そもそも詳しい人の絶対数が少ないんです。

というわけで、新しく【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】というタイトルで、ハンドパンにまつわる「これ疑問じゃない?」と僕が思ったこと(みなさんも思ってくれていたらすごくタメになるんですが)を、僕が答えていく、ということをやっていきたいと思います!!

もちろん誰かからの具体的な質問があればお答えしていきますのでお気軽にコメントでも何でもいいので聞いて下さいね。

逆に僕が間違った知識を自信満々に言っている可能性があるので、知識がある方々は読んだ上で訂正箇所があれば指摘をして頂ければ幸いです。笑

今回は導入ですので、「聴けば分かる」「観れば分かる」ハンドパンをご覧下さい!!

ハンドパン奏者Daniel Waplesによる演奏

https://youtu.be/EDQgU1CPpis

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

日本初!!!ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN”OPEN!!!

ずっとずっと早く発表したくて仕方がなかったですが、ようやく始まります!!

日本初にして唯一、そして品揃えも日本一だと自負している、ハンドパンのみを専門的に取り扱うネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”がいよいよオープンしました!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN”

本当に!!本当に色んな人に助けを借りながら、多くの人にコンタクトを取って助言を頂いて完成したネットショップです!!ありがとうございます!!

取り扱い商品は現在のところ、4種類のそれぞれスケールも音数も出身地も値段も違うハンドパンと、ハンドパン専用のハードケース、ハンドパン専用の日々のケアオイル!!

さ!!ら!!に!!

調子に乗ってTシャツと缶バッジまで作りました!!考え方がバンドをしていたときとあんまり変わってないです。笑

し!!か!!も!!

なんと今なら全品20%オフです!!!正直めちゃくちゃお得だと思います!!!(あ、Tシャツと缶バッジは20%オフじゃないですが笑)

期間中に購入してくれた方には、こんな特製ステッカーまでお付けしちゃいます!!!

 

僕がたまたまYoutubeで見つけて惚れ込んだハンドパンという楽器。「やりたい!!」とももちろん思ったのと同時に「こんなにいい楽器、みんなにも演奏して欲しい!!」とも強く思いました。

そして、今の日本でハンドパンを手にいれることの難しさも身を持って経験して、それでもどうにかここまで来れました!!

叩けば音が鳴って、メロディーもリズムも全部一人で生み出せて、持ち運びまで出来る楽器、ハンドパン。この魅力をたくさんの人に伝えて、好きになった人が気軽に買える日本に少しでもしていきたいと思います。

安心してショップを見てもらえて、ゆっくりと選んでもらえて、気軽に相談をすることが出来て、お気に入りのハンドパンを手にいれることが出来る。そんな、今までにない”ハンドパン専用”のネットショップにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!!

たくさんの人がこのサイトに訪れてくれれば本当に嬉しく思いますので、どうぞみなさん、僕の思いをインターネット上で体現したこの愛おしくて仕方がない”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”を広めてやって下さい!!

多くの方が気軽に来店されることを願っています。

協力してくれたみなさん、本当に本当にありがとうございます。ようやくスタート地点に立てた気持ちですが、これからも精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。