I’m Always Thinking About You.

昨日は奈良県にある大和八木駅という駅前でハンドパンのストリートライブをしてきました!!

ストリートライブをするのはなんと3月中旬以来の約2ヶ月ぶり!!そんなにやっていなかったことに自分でも驚きました。笑

なぜ大和八木駅でストリートライブをしたかというと、僕の大学時代の友人が奈良県の橿原(かしはら)市というところで生活をしていて「ウチの地元の駅でもやって欲しい」と言ってくれたからです。本当にそれだけです。その言葉だけで僕はそこに行ってストリートライブをしたくなるんです。これってすごく素敵なことだ。何のドラマもない日常だけど、僕はそういう言葉だけでどこにでも行ってしまう気がする。

 

始める前は、久しぶりのストリートだし、友人からも「ベッドタウンで田舎だから、反応はあんまり良くないかもしれない、というかそういう文化に慣れていない人が多いかもしれない」と(始める直前に笑)言われたので緊張しましたが、フタを開けてみるといつも通り特別な出会いがたくさんある素晴らしいストリートライブでした!!

大きな駅なのに一つしかない改札口の目の前で、屋根がある環境だったので音の反響も人通りも抜群ですごく楽しかったです!!

TBSが5/4に放送した「ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』」でりゅうちぇるがハンドパンに触れた際に大きく地上波ゴールデンタイムに出た効果もあり、たくさんの人が「テレビで見たことある!」と言ってくれました!!

写真はTBSの「ニンゲン観察バラエティ『モニタリング』」予告の写真です。

どうでもいいんだけど、この写真の後ろに写っている女の子が可愛いです。笑

少し冷え込む夜のストリートライブで、暖かいお茶を買って僕にくれたお姉さん、立ち止まって拍手をしてくれたご夫婦、少し遠目で見てたけど大事な大事な10円玉を握りしめて近づいてきてくれた女子中学生2人組、手を繋いだまんま僕のことを見てくれた高校生カップル。本当に楽しくて気持ち良くてたくさんの人と出会えた大和八木駅でした!!

 

その日はそのまま友人の家に泊まって、次の日は橿原神宮へ連れて行ってもらいました!!奈良県なんてすぐ近くにあるのに、こんなに大きな神宮(古事記で記されている初代天皇である神武天皇即位の地らしい!!)があるなんて、恥ずかしながら知らなかった・・・。

天気も相まって、すごく立派なロケーションだったので、以前から変えたいと思っていたブログのトップ画像用の写真を撮影!!

雲ひとつない青空、木造の荘厳な鳥居、参道を囲む美しい木々。僕が新しいトップ画像を撮影するのに完璧と言えるロケーションでした!!

このタイミングもまさに、人との繋がりを通して生まれた素敵な縁だったので、しっかりと中に入ってお礼を言わせてもらいました。

そういえば、ハンドパンを背負って橿原神宮を歩いていると、遠足中の幼稚園児が僕を見て、「カメに変身する人いる!」だってさ。笑 そうだね、君たちがそう願えばするのかもしれない。

 

最近は決して縮こまっていた訳ではないけど、内にこもってゴニョゴニョと企んで決定して動かしてばっかりだったので、この機会にストリートライブを出来て良かった。僕一人の頭では奈良県の大和八木駅でストリートライブをするなんて絶対に考えつかないんだ。だから僕は、人に会って、人と話して、僕の中にその人がいてその人の中に僕がいるのがすごく好きだ。

とりあえず今日は、奈良県で僕に関わってくれたみなさんありがとうございました。

 

スーパーリアリズム

どうもお久しぶりです!最近は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】というハンドパンに関する基礎知識の話をする企画を続けていたので、こういったブログが久しぶりでワクワクしています!!笑

あの企画を楽しみにしてくれている人たち、まだ続きますが一旦休憩させて下さい。どうでもいいことを書きたいときだってあるもんです。笑

というわけで、過去のブログを見返して見ると、なんと実に1ヶ月以上もこの企画のことばかり書いていました!!1ヶ月というと、4月中旬から5月中旬ですが、みなさんは何があったのでしょうか?

僕はもちろん、色々ありました。あえて一つずつを振り返りませんが(本当に細かくてどうでもいい日記になっちゃいそうなので笑)、内容はみなさんのご想像にお任せします。みんなだって色々あるよね。何もないし、色々あるんだと思います。

楽しいことも悲しいことも、嬉しいことも悲しいことも、死に関わる大きなことも、失敗したことも、サイコーなことも、1ヶ月もあれば様々だと思います。

僕は今回のブログを書くにあたって振り返ってみてまず思ったのは、自分が本当に欲張りな人間だなということです!!笑

僕の理想とする1日は例えるなら、

朝起きたらお気に入りの喫茶店でモーニングを食べて、ゆっくりコーヒーを飲みながら読みかけの小説を開いて、昼になったら五月蝿い声がする、酒屋がやってる立ち飲み屋でお酒を飲みながらしょーもない話とかどうでもいい話を五月蝿い声でして、その後は公園の木陰で音楽を聴きながらうたた寝をして、夜には高級ホテルの最上階のレストランで綺麗な服を着た女性とフレンチとか洒落込んで静かな声で愛とか世界について話して、そのまま旧友と朝までカラオケをする

みたいなものなんです。笑

分かってくれるでしょうか??笑

別の言い方をするなら、体も心も追いつかないスピードで流れの早い川に逆らわずに全力でクロールをしたいのです。笑

 

「何が起こっているのか分からない!」なんて僕にとっては当たり前で、何かをしていても何もしていなくてもそんな状態だけど、そんな中でいつまでも自分だけは自分だから、それだけ分かっていればいいから、後はエグい(あえてこの言い方をさせてもらいます笑)世間とか友達とか仕事とかがゴチャゴチャになった濁流に飲まれてもいいかななんて最近は思っています。

自分で飛び込んだんだから、自分で抜けたければ抜けれるはずだとも思っています。人生は実際には川じゃないし。笑

さて、そんな感じで僕は言いたいことを言えたので「??」みたいになった人はまた今度、僕に直接聞いて下さい!!あるいは「時間の無駄だった」って言って、画面を閉じて下さい。笑 でも自分で言うのもなんだけど、面白いブログだって書くから、たまには見にきて下さいね(今日のだって僕は面白いと思うけど笑)。あなたのセンスに合うようなことも書いてるかもよ!!人生は可能性で溢れてるんだから!!笑

写真は、最近見に行ったヤマザキヤマトさんのLiveと、Aki-ra SunriseさんがMigramという名前で活動しているユニットのLiveです!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~

ではここで一度、時系列に沿って振り返ることによって、より分かりやすくしましょう!ということで、今回はここまでの4回分のまとめになります。

まず、1939年に奴隷制という人類の負の遺産を歴史的背景にして、トリニダード・トバゴ共和国で、ドラム缶をもとに「スチールパン」という楽器が作られました。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】「スティールパン・スチールドラムって何?」を参考にして下さい。)

そして、そのスチールパンがインドのガタム(Ghatam)と、スイスのPANArt社で出会います。世界中を旅していた音楽家と、スチールパンを作ることで金属製楽器の可能性を感じていた職人、そこにインドにあった壺型の打楽器が加わることによってハング(Hang)という全く新しい楽器がここで2000年に誕生したのです。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」を参考にして下さい。)

当初、PANArt社が作ったハング(Hang)は製造方法や原理が秘密にされていましたが、2006年にPANArt社を追ったドキュメンタリー番組が放送されたことをきっかけに爆発的にメーカーが増えました。「ハング(Hang)」という名称はPANArt社が商標を取っていたので、メーカーによって「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、次第に「ハンドパン」という名称が一般化されてきました。そして現在もハンドパンを所有したいと思う人の数は増え続け、それに呼応するような形で世界中100を超えるメーカーがハンドパンをそれぞれ特徴を持って製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」を参考にして下さい。)

そのハング(Hang)あるいはハンドパンから更にインスピレーションを受けた楽器メーカーが、「ハピドラム」や「カイサドラム」と呼ばれる、よく似てはいるが別物の楽器を発明、製造しています。また、ハング(Hang)を作ったPANArt社自体は2013年にその製造を中止し、現在は「グーバル」と呼ばれるさらに新しい楽器を製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】「なんか色んな名前で似たような商品があるんだけど・・・」を参考にして下さい。)

以上が歴史の順番に沿って振り返ったときの「スチールパンからハンドパンまで」の大まかな流れになります。

今日はここまでです。動画はPANArt社が現在作っているが、一般に発売をしていない「グーバル(Gubal)」から更に進化して、肩ひもをつけて演奏しながら踊ることを目的とした「Hang Bal」の演奏動画です。(ちなみに僕はこれがめちゃくちゃ欲しい!!!!!本当に本当に欲しい!!!笑)

 

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】はコチラ!!

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第3弾PV”strange present”発表!!!

ブログでの発表は少し遅れてしまいましたが、しっかりと4月30日22:40にSHUのHandpan official PV第3弾”strange present”を発表しました!!

何が「しっかりと」なのかというと、2月から突然「一ヶ月に一曲新しい曲とそのPVをYoutubeにアップします!」という謎の縛りというか首絞めを自分に課してしまっていて、その第3弾ということです!笑

4月の30日22:40という超ギリギリですが、滑り込みセーフです。笑

 

録音は知り合いのエンジニアに協力してもらった上で行なっていますが、作曲はもちろんPVの構成から撮影、編集まで全部自分でやっているんだから、もちろんめちゃくちゃヘビーです。笑 でも逆に言えば全部自分のやりたいようにやりたいペースで無茶な要求を叶えることが出来るからすごくやりがいもあるんです!

 

今回のPVは”strange present”というタイトルで、なんと女の子に出演してもらいました!!これはすごく嬉しい!!なんでかって、(もちろんみんなもそうだと信じたいのですが)可愛い女の子が出てるPVって僕自身大好きだからです!!笑

出演をお願いするところから始まって、インスタントカメラを何台も使って二人で色んな所に行って撮った写真たちを使用しました。撮った写真は250枚ぐらいかな〜。その中から使いたい写真を選んで、順番を考えて、動画を入れたり入れなかったり試して・・・。撮影も編集も本当に終わって欲しくないぐらい楽しかったけど、せっかく出来ちゃったのでみなさん見て下さい!!笑

ちなみに今回はPVの説明欄に僕の曲詩を書いています。この曲詩というのは、僕が作ったハンドパンのオリジナル曲全てにあるものなのですが、基本的には誰かに呼ばれて行なったライブのときにのみ、「詩集」という形でお渡ししているものでした。しかし、今回の曲とPVでやりたかったことをより良く伝えるために、今回に限って曲詩を説明欄に記入しました。なので、欲を言えば最初は映像をしっかりと見て欲しいですが、2回目はその詩を読みながら曲を聴いて頂いて、10回目ぐらいに詩を覚えた状態で映像を見て下さい。笑

 

最近は、【聞かれてないけど!!勝手にハンドパンQ&A!!】という形で勝手にハンドパンの疑問を解消するという企画を行なっていて、説明をする形での文章をたくさん書いてきたので、こういうブログが久しぶりですごく楽しいです。笑 いや、いつもの企画も楽しいんですけど、右脳と左脳の話です。笑

でも、ブログよりもアップした新作のPVを見て欲しいから今日はここまで!

ということで世間はGW真っ最中!!暇な人も仕事が忙しい人もキャンプに行く人もみんなみんな見て下さい!!よろしくお願いします!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】はコチラ!!

「なんか色んな名前で似たような商品があるんだけど・・・」

そうなんです。”【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」”で紹介しましたように「ハング(Hang)」から始まったこの、わずか17年ほどの歴史の中で、実に様々な楽器が生まれました。今回はそれらをまとめて紹介したいと思います。

・スチールパン・スチールドラム

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】「スティールパン・スチールドラムって何?」へGO!!

・ハング(Hang)

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」へGO!!

・ハンドパン

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」へGO!!

・ハピドラム/金属製スリットドラム(タンドラム)

→2008年にアメリカの楽器メーカーによって製造された楽器です。音の配置や形、演奏方法や音色から察するに、ハング(Hang)あるいはハンドパンから着想を得て、それを小型化、大量生産化したものだと思います。僕自身の個人的解釈と、実際に演奏したときの感想ですが、寄せてはいるものの、やはりハンドパンはあのサイズと深み(つまり空洞の大きさ)があって初めてあそこまで幻想的でコズミックな音が出せると思っていますので、そういった意味ではやはり全く別物です。良い悪いではなく、音色も値段も全くの別物だと考えた方がいいと思います。しかし、サイズや値段の面で言えば、非常に購入しやすく、持ち運びも容易なうえ、大量生産に成功しており多くの楽器屋さんでも取り扱っているので、お持ちのパーカッションの中の一つとして加えたら面白いと思います。

 

・カイサドラム

→これは見た目がとても似ているのでハンドパンと混同されがちですが、別の楽器になります。こちらも生まれは2008年なので、ハング(Hang)あるいはハンドパンの影響を受けて作られたものと思われます。上から見た図はよく似ているのですが、上からみて分かる違いは、それぞれのTonefield(周りの凹んでいる部分)の辺りを囲むように小さな穴が開いていること。おそらく、ハンドパンの下のHoleの役割をしています。そして、下面と上面がワイヤーで固定されていて、いわば上面が宙吊りになっているようです。(僕も生で見たことがないので調べた情報のみになってしまいすみません。)そして下面は一般的には木製で、スタンドを固定するための穴や、座って演奏するときに木を差し込めるような仕様になっているようです。音色はハンドパンに近いですが、中の空洞部分での共鳴が少ないので少し軽い音になっている気がします。(動画を拝見しただけの個人的感想です。)

・タンドラム(スリットドラム)

→タン(舌)やスリット(切れ込み)という単語を使うと、ハピドラムなども入ってきてしまってややこしいのですが、一般的にタンドラム・スリットドラムと言えば木製の写真のようなものを指します(写真をパッと見たらカステラと間違えそう笑)。木箱にタン(舌)のようなスリット(切れ込み)を入れた楽器で、中は空洞になっています。音の原理は木魚などと同じで、楽器分類学に沿って言えば、ハンドパンと同じ「体鳴楽器」になります。音色としては、木製ということもあってシロフォンやマリンバ寄りではあります。しかしもちろんサイズが違うので、逆に言えばアクセントとしてシロフォン的な音を軽くパーカッションで使いたいときに便利かもしれません。
そのほか、金属製のタンドラム(スリットドラム)もあり、そちらはハピドラムやガンクドラムにことになります。

・グーバル→【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」へGO!!

以上です!!他にも何かややこしい名称のものがあれば教えて下さい!!

 

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】はコチラ!!

「ハング(Hang)って何?」

前回の【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】では軽い説明しかしませんでしたが、「ハンドパン」と「ハング(Hang)」は似て非なるものです。前回は「ハング(Hang)」の説明を省略しましたので、今日はハンドパンの起源となるその「ハング(Hang)」について、僕の知る限りですが説明をしていけたらと思います。

ハング(Hang)を発明したのは、スイスに拠点を置く楽器製造メーカー、PANArt社。代表はFelixとSabina。

彼らは元々、1976年から母国スイスにて、トリニダード・トバゴ共和国発祥のスチールパン(スチールドラム)を作っていたのですが、そのときに「metal(金属)を楽器として捉え、研究する」ということにハマったようです。

そして、自身でPANArt社を設立し、(ほとんど山に篭るような形で)自らの金属への理解を高めるために修行をしました。

そんなある日、スイス人であり、世界中を旅していた音楽家のRetoが自身が持っていたスチールパンをチューニングしてもらおうとPANArtを訪れ、そのときにインドから持ち帰ったガタム(Ghatam)という民族楽器をFelixに見せ、「このように手で叩けて、なおかつスケール(音階)があるものを作れないか?」とFelixに尋ねました。

(↑↑インドの民族楽器ガタム(Ghatam)

そしてそのときにFelixが即席で作ったのが、単純にスチールパンを二つ重ね合わせたような、とてもとても大きなものでした。(今回貼る”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリー映像の中でもその実物が出てきますが、大きさや音色はともかく、下の真ん中にホールがあるなど、形は現在のものと大差ありません。)

それがハング(Hang)の、あるいはハンドパンの歴史の始まりです。

つまり、スチールパンを製造していたFelixがより芸術家としての、あるいは自己の高みに上るために立ち上げたPANArtという「金属楽器製造屋さん」に、インドのガタム(Ghatam)が持ち込まれたことによって生まれた化学反応の結果、ハング(Hang)あるいはハンドパンの歴史が始まったのです。

そこで新しい道が開けたときにFelixがまず思ったことが「こんなに大きな楽器誰も演奏出来ない」ということでした。笑

そこから小型化と音の研究が進み、現在のような大きさ、形、音色に落ち着きました。

そしてハング(Hang)の発明に至る訳ですが、楽器を歴史の順番に並べると、「ハング(Hang)とはスチールパンから派生した楽器」という分類に収まるかもしれませんが、PNArt社を追ったドキュメンタリーを見ていると、Felixはそのように考えていないことが分かります。つまり彼は、「スチールパンという楽器は自分の創造性をとても刺激してくれる楽器であり、技術や知識の元ではあるが、あくまでもハング(Hang)はどこにも似ていない全く別の楽器である」と考えています。そしてこれもあくまでも個人的にですが、僕もそのように考えています。

当初、そしておそらく今もPANArt社が掲げている理念と、スチールパンが発生した経緯は全く別物です。(スチールパンの由来については次回でお話をします。)

2013年、PANArt社はハング(Hang)の製造を正式に中止しました。常に新しいものを作っていく彼らは現在Gubal(グーバル)という楽器などを製造していますが、ハング(Hang)の広がり方が(おそらく)彼らの望んだ形ではなかったため(ドキュメンタリーの中でFelixは「ハング(Hang)は街中の大きな楽器店に置かれるような楽器であるべきではない」と明言していますが、現在のハンドパンの広がり方を見ればそれは残念ながら上手く伝わらなかったようですが、あの音色の美しさを考えると当然の結果と言えなくもないかと思います。現在PANArt社が製造・販売をしているGubalなどについては、一般的な販売は受け付けず、逆にPANArt社がプレーヤーを選ぶような形で、数人のプレーヤーにより演奏されています。

より詳しく知りたいと言う方は、下の動画をご覧ください!PANArt社のドキュメンタリー映像で、約1時間あり英語版のみですが、とても見応えのある面白い映像です!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】はコチラ!!

「ハンドパンって何?」

まずはここから!でもここの説明がおそらくすごく大切で面倒臭い。笑

ハンドパンとは、2000年あるいは2001年にスイスで発明された「ハング(Hang)」に由来を持つ、金属製の「体鳴楽器」です。(体鳴楽器とは、簡単に言うとギターみたいに弾く楽器でもないし、トランペットみたいに吹く楽器でもないし、スネアとかコンガみたいに面(ヘッド、膜のようなもの)を張ってそこを叩く楽器でもないよということです。近いのだと、トライアングルやシンバルのような楽器になります。)

歴史を遡って見てみると、2000年にスイスのPANArt社が「ハング(Hang)」を発明した背景には、トリニダード・トバゴ共和国で発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と言われている「スチールパン(スチールドラム)」があります。

PANArt社が発明した「ハング(Hang)」や、トリニダード・トバゴの国民楽器である「スチールパン(スチールドラム)」については、また別の機会に詳しく説明をしますが、今回はそれらを元に作られた「ハンドパン」についてお話します。

ハンドパンについては、現在世界中で100以上のメーカーが確認されており、ハンドパンを持ち運ぶ専用のハードケースや、日々のケアに欠かせない専用のケアオイルなども発売されています。

Twitterを始めとするSNSでは高速で日々情報が更新されていますが、日本語で書かれたインターネットページではなかなか情報が更新されないままになっていることが多いので、2018年7月現在、僕自身が知っていることを書いていきます。

インターネット上の古い記事では、ヨーロッパのいくつかの有名なメーカーや、アメリカのいくつかのメーカーを上げていたり、逆に「東南アジア産のものは粗悪品である」と書かれてあることもあります。2~3年前までは確かにそのような状況もあったかもしれませんが、現在は全メーカー確実に腕を上げてきています。特にインドネシア産やタイ産に関しては、品質はとても安定しています。

この背景には、ハング(Hang)がスイスのPANArt社によって発明された当初、製造方法などが秘密にされており、楽器自体が謎に包まれた存在だったということがあります。(音色も相まってそれは神秘性を増していきました。)

しかし、2006年にPANArt社のドキュメンタリー番組を放送すると、そこから爆発的に「模造品(レプリカ)」という形で多くのメーカーが類似品(ハンドパン)を製造し始めました。(呼称については、ハング(Hang)はPANArt社が商標を取ったので、各メーカーが製造を始めたときは、「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、現在は「ハンドパン」で統一されている傾向にあります。また、「ハピドラム」「カイサドラム」「タン(トーン)ドラム」「スペースドラム」などにつきましては別の楽器になりますので、後に説明をします。)

話は戻りますが、そのドキュメンタリー番組をきっかけとして、近くのヨーロッパから生産メーカーが出来、順にアメリカ、アジアとメーカーの数は増え続けていき、現在も増加傾向にあります。

ここで注目したいのは、ハング(Hang)の発明元であるPANArt社がインタビューで答えた内容です。

“To state it clearly and precisely: we do not make percussion instruments, handpans or hang drums.”、”The Hang is sometimes referred to as a hangdrum, but the inventors consider this a misnomer and strongly discourage its use(wikipediaより)”

また、後日紹介しますが、”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリーでも同様のことを述べています。

簡単に言えば、「私たちが発明したのはHangであって、他の楽器の何物でもない。他のハンドパンと同一には考えないで欲しい」とハッキリ言っています。

つまり、製造方法が分かり、様々なメーカーが作り出した当初、その大元であるPANArt社はそのほとんど全てを明らかに「ニセモノ」だと言っているのです。

しかしその後、PANArt社の意向とは(おそらく)そぐわない形でメーカーは増え続け、切磋琢磨があり、早い段階で生まれたヨーロッパの製品はその品質を上げていきました。

現在では、有名メーカーになるとWaiting Listに名前を書くことすら止めている会社もあるぐらいで、Waitinig Listに書いても手に入れることが出来るのは1~2年後というのが通常です。

しかし、逆に言えば超有名メーカーでなくとも、確かな品質のハンドパンをリーズナブルな価格で手にいれることが出来る状況は整ってきています。

今回はここまでです。写真はPANArt社が作った1sr Generatonと呼ばれる初代モデルと、タイ産ハンドパン、ベトナム産ハンドパン、韓国産ハンドパンです。見比べるとメーカーによって色、形などが様々なことがよく分かると思います。

(↑↑Hang 1st Generation by PANArt)

(↑↑ハンドパン タイ産)

(↑↑ハンドパン ベトナム産)

(↑↑ハンドパン 韓国産)

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】

ハンドパンという楽器の魅力は、もちろん「聴けば分かる」し、「観れば分かる」と言うのが一番早いです。

実際に僕が友人に説明するときも、まずは動画を見せることが多いです。

しかし、具体的な知識の吸収や、購入などに踏み切ろうと思ったときに疑問がたくさん出てくるのも事実だと思います。

それもそのはず、何せ2000年に初めて「ハング(Hang)」という形で登場した、全く新しい楽器なんだから、そもそも詳しい人の絶対数が少ないんです。

というわけで、新しく【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】というタイトルで、ハンドパンにまつわる「これ疑問じゃない?」と僕が思ったこと(みなさんも思ってくれていたらすごくタメになるんですが)を、僕が答えていく、ということをやっていきたいと思います!!

もちろん誰かからの具体的な質問があればお答えしていきますのでお気軽にコメントでも何でもいいので聞いて下さいね。

逆に僕が間違った知識を自信満々に言っている可能性があるので、知識がある方々は読んだ上で訂正箇所があれば指摘をして頂ければ幸いです。笑

今回は導入ですので、「聴けば分かる」「観れば分かる」ハンドパンをご覧下さい!!

ハンドパン奏者Daniel Waplesによる演奏

https://youtu.be/EDQgU1CPpis

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】はコチラ!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”

日本初!!!ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN”OPEN!!!

ずっとずっと早く発表したくて仕方がなかったですが、ようやく始まります!!

日本初にして唯一、そして品揃えも日本一だと自負している、ハンドパンのみを専門的に取り扱うネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”がいよいよオープンしました!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN”

本当に!!本当に色んな人に助けを借りながら、多くの人にコンタクトを取って助言を頂いて完成したネットショップです!!ありがとうございます!!

取り扱い商品は現在のところ、4種類のそれぞれスケールも音数も出身地も値段も違うハンドパンと、ハンドパン専用のハードケース、ハンドパン専用の日々のケアオイル!!

さ!!ら!!に!!

調子に乗ってTシャツと缶バッジまで作りました!!考え方がバンドをしていたときとあんまり変わってないです。笑

し!!か!!も!!

なんと今なら全品20%オフです!!!正直めちゃくちゃお得だと思います!!!(あ、Tシャツと缶バッジは20%オフじゃないですが笑)

期間中に購入してくれた方には、こんな特製ステッカーまでお付けしちゃいます!!!

 

僕がたまたまYoutubeで見つけて惚れ込んだハンドパンという楽器。「やりたい!!」とももちろん思ったのと同時に「こんなにいい楽器、みんなにも演奏して欲しい!!」とも強く思いました。

そして、今の日本でハンドパンを手にいれることの難しさも身を持って経験して、それでもどうにかここまで来れました!!

叩けば音が鳴って、メロディーもリズムも全部一人で生み出せて、持ち運びまで出来る楽器、ハンドパン。この魅力をたくさんの人に伝えて、好きになった人が気軽に買える日本に少しでもしていきたいと思います。

安心してショップを見てもらえて、ゆっくりと選んでもらえて、気軽に相談をすることが出来て、お気に入りのハンドパンを手にいれることが出来る。そんな、今までにない”ハンドパン専用”のネットショップにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!!

たくさんの人がこのサイトに訪れてくれれば本当に嬉しく思いますので、どうぞみなさん、僕の思いをインターネット上で体現したこの愛おしくて仕方がない”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”を広めてやって下さい!!

多くの方が気軽に来店されることを願っています。

協力してくれたみなさん、本当に本当にありがとうございます。ようやくスタート地点に立てた気持ちですが、これからも精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。

 

 

3/31 21:00 第二弾PV “train window”アップします!!

今日は大事なお知らせ!!3/31(もう明日!!笑)の21時に第二弾PVをアップします!!

前回の”circle”アップ時に「これから毎月新曲をPVで発表していきます!!」って言っていたの、覚えていますか??もしも、すごく嬉しいことに覚えていてくれてる人がいたら、さらにその中で楽しみにしてくれている人がひょっとしていたら、「こいついつになったらアップするんだ?もう守れてないじゃん」なんて思っていたかもしれない。笑

そんなありがたい人は、焦らしてごめんなさい。でも、明日の21時アップなら、約束破棄まで3時間も余裕があります!!笑 もうね、余裕のヘッチャラです。笑

・・・嘘です、全然余裕じゃなかったです。笑 別に誰かに言い訳するんじゃないですけど、音を録ってくれるエンジニアの友達とのスケジュールの兼ね合いでギリギリになってしまい、現に明日アップする新曲の音源はなんと、昨日録りたてのホヤホヤなんです!!

それでも、なんとか頑張って間に合わせました!!本当に、頑張りました!!だから、出来ればみなさんも少しだけやる気を出して、ポチッとボタンを押すやる気だけ頂きますが、僕のPVを見てくれると、すごくすごく、もうめちゃくちゃ、本っっっっっっ当に嬉しいです!!!!!ワンクリックで喜ぶ人がここにいます!!笑

 

前回のレコーディングは兵庫にある東垂水ルーテル教会という場所をお借りしましたが、今回は大阪アメ村にあるライブハウスSUNHALLでレコーディングしました!!場所を貸して頂きありがとうございました!!

2017.3.29ハンドパンレコーディングwithしょうごatサンール1

毎度毎度が挑戦で、今回も友達とあーだこーだ言いながら頑張ってやりましたので、まだまだ未熟かもしれないですが、演奏も録音も映像も「今の僕」です。どうぞみなさん、等身大の僕を愛してやって下さい。笑

しょうご、こんな難しい楽器の録音に毎回一緒に頭を悩ませてくれて本当にありがとう。すごく猫背な写真だけど感謝しています。笑

2017.3.29ハンドパンレコーディングwithしょうごatサンール2

というわけで、どうぞ!!明日の夜!!PVを見てくれるとすごく嬉しいのでよろしくお願いします!!あ、今回の音源は是非ともヘッドフォンでの視聴をおススメします!!

 

あ、今回はレコーディングのときにこんなアナログで可愛い卓も登場しました!!笑 数字のメーターが電子じゃなくてつまみを上げると中に印刷されている部分が見えてくるというアナログさ。なんか可愛くて写真撮っていたので載せておきます。笑

2017.3.29ハンドパンレコーディングwithしょうごatサンール3