スーパーリアリズム

どうもお久しぶりです!最近は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】というハンドパンに関する基礎知識の話をする企画を続けていたので、こういったブログが久しぶりでワクワクしています!!笑

あの企画を楽しみにしてくれている人たち、まだ続きますが一旦休憩させて下さい。どうでもいいことを書きたいときだってあるもんです。笑

というわけで、過去のブログを見返して見ると、なんと実に1ヶ月以上もこの企画のことばかり書いていました!!1ヶ月というと、4月中旬から5月中旬ですが、みなさんは何があったのでしょうか?

僕はもちろん、色々ありました。あえて一つずつを振り返りませんが(本当に細かくてどうでもいい日記になっちゃいそうなので笑)、内容はみなさんのご想像にお任せします。みんなだって色々あるよね。何もないし、色々あるんだと思います。

楽しいことも悲しいことも、嬉しいことも悲しいことも、死に関わる大きなことも、失敗したことも、サイコーなことも、1ヶ月もあれば様々だと思います。

僕は今回のブログを書くにあたって振り返ってみてまず思ったのは、自分が本当に欲張りな人間だなということです!!笑

僕の理想とする1日は例えるなら、

朝起きたらお気に入りの喫茶店でモーニングを食べて、ゆっくりコーヒーを飲みながら読みかけの小説を開いて、昼になったら五月蝿い声がする、酒屋がやってる立ち飲み屋でお酒を飲みながらしょーもない話とかどうでもいい話を五月蝿い声でして、その後は公園の木陰で音楽を聴きながらうたた寝をして、夜には高級ホテルの最上階のレストランで綺麗な服を着た女性とフレンチとか洒落込んで静かな声で愛とか世界について話して、そのまま旧友と朝までカラオケをする

みたいなものなんです。笑

分かってくれるでしょうか??笑

別の言い方をするなら、体も心も追いつかないスピードで流れの早い川に逆らわずに全力でクロールをしたいのです。笑

 

「何が起こっているのか分からない!」なんて僕にとっては当たり前で、何かをしていても何もしていなくてもそんな状態だけど、そんな中でいつまでも自分だけは自分だから、それだけ分かっていればいいから、後はエグい(あえてこの言い方をさせてもらいます笑)世間とか友達とか仕事とかがゴチャゴチャになった濁流に飲まれてもいいかななんて最近は思っています。

自分で飛び込んだんだから、自分で抜けたければ抜けれるはずだとも思っています。人生は実際には川じゃないし。笑

さて、そんな感じで僕は言いたいことを言えたので「??」みたいになった人はまた今度、僕に直接聞いて下さい!!あるいは「時間の無駄だった」って言って、画面を閉じて下さい。笑 でも自分で言うのもなんだけど、面白いブログだって書くから、たまには見にきて下さいね(今日のだって僕は面白いと思うけど笑)。あなたのセンスに合うようなことも書いてるかもよ!!人生は可能性で溢れてるんだから!!笑

写真は、最近見に行ったヤマザキヤマトさんのLiveと、Aki-ra SunriseさんがMigramという名前で活動しているユニットのLiveです!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~

ではここで一度、時系列に沿って振り返ることによって、より分かりやすくしましょう!ということで、今回はここまでの4回分のまとめになります。

まず、1939年に奴隷制という人類の負の遺産を歴史的背景にして、トリニダード・トバゴ共和国で、ドラム缶をもとに「スチールパン」という楽器が作られました。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】「スティールパン・スチールドラムって何?」を参考にして下さい。)

そして、そのスチールパンがインドのガタム(Ghatam)と、スイスのPANArt社で出会います。世界中を旅していた音楽家と、スチールパンを作ることで金属製楽器の可能性を感じていた職人、そこにインドにあった壺型の打楽器が加わることによってハング(Hang)という全く新しい楽器がここで2000年に誕生したのです。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」を参考にして下さい。)

当初、PANArt社が作ったハング(Hang)は製造方法や原理が秘密にされていましたが、2006年にPANArt社を追ったドキュメンタリー番組が放送されたことをきっかけに爆発的にメーカーが増えました。「ハング(Hang)」という名称はPANArt社が商標を取っていたので、メーカーによって「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、次第に「ハンドパン」という名称が一般化されてきました。そして現在もハンドパンを所有したいと思う人の数は増え続け、それに呼応するような形で世界中100を超えるメーカーがハンドパンをそれぞれ特徴を持って製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」を参考にして下さい。)

そのハング(Hang)あるいはハンドパンから更にインスピレーションを受けた楽器メーカーが、「ハピドラム」や「カイサドラム」と呼ばれる、よく似てはいるが別物の楽器を発明、製造しています。また、ハング(Hang)を作ったPANArt社自体は2013年にその製造を中止し、現在は「グーバル」と呼ばれるさらに新しい楽器を製造しています。

(詳しく知りたい人は【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】「なんか色んな名前で似たような商品があるんだけど・・・」を参考にして下さい。)

以上が歴史の順番に沿って振り返ったときの「スチールパンからハンドパンまで」の大まかな流れになります。

今日はここまでです。動画はPANArt社が現在作っているが、一般に発売をしていない「グーバル(Gubal)」から更に進化して、肩ひもをつけて演奏しながら踊ることを目的とした「Hang Bal」の演奏動画です。(ちなみに僕はこれがめちゃくちゃ欲しい!!!!!本当に本当に欲しい!!!笑)

 

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑥】はコチラ!!

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第3弾PV”strange present”発表!!!

ブログでの発表は少し遅れてしまいましたが、しっかりと4月30日22:40にSHUのHandpan official PV第3弾”strange present”を発表しました!!

何が「しっかりと」なのかというと、2月から突然「一ヶ月に一曲新しい曲とそのPVをYoutubeにアップします!」という謎の縛りというか首絞めを自分に課してしまっていて、その第3弾ということです!笑

4月の30日22:40という超ギリギリですが、滑り込みセーフです。笑

 

録音は知り合いのエンジニアに協力してもらった上で行なっていますが、作曲はもちろんPVの構成から撮影、編集まで全部自分でやっているんだから、もちろんめちゃくちゃヘビーです。笑 でも逆に言えば全部自分のやりたいようにやりたいペースで無茶な要求を叶えることが出来るからすごくやりがいもあるんです!

 

今回のPVは”strange present”というタイトルで、なんと女の子に出演してもらいました!!これはすごく嬉しい!!なんでかって、(もちろんみんなもそうだと信じたいのですが)可愛い女の子が出てるPVって僕自身大好きだからです!!笑

出演をお願いするところから始まって、インスタントカメラを何台も使って二人で色んな所に行って撮った写真たちを使用しました。撮った写真は250枚ぐらいかな〜。その中から使いたい写真を選んで、順番を考えて、動画を入れたり入れなかったり試して・・・。撮影も編集も本当に終わって欲しくないぐらい楽しかったけど、せっかく出来ちゃったのでみなさん見て下さい!!笑

ちなみに今回はPVの説明欄に僕の曲詩を書いています。この曲詩というのは、僕が作ったハンドパンのオリジナル曲全てにあるものなのですが、基本的には誰かに呼ばれて行なったライブのときにのみ、「詩集」という形でお渡ししているものでした。しかし、今回の曲とPVでやりたかったことをより良く伝えるために、今回に限って曲詩を説明欄に記入しました。なので、欲を言えば最初は映像をしっかりと見て欲しいですが、2回目はその詩を読みながら曲を聴いて頂いて、10回目ぐらいに詩を覚えた状態で映像を見て下さい。笑

 

最近は、【聞かれてないけど!!勝手にハンドパンQ&A!!】という形で勝手にハンドパンの疑問を解消するという企画を行なっていて、説明をする形での文章をたくさん書いてきたので、こういうブログが久しぶりですごく楽しいです。笑 いや、いつもの企画も楽しいんですけど、右脳と左脳の話です。笑

でも、ブログよりもアップした新作のPVを見て欲しいから今日はここまで!

ということで世間はGW真っ最中!!暇な人も仕事が忙しい人もキャンプに行く人もみんなみんな見て下さい!!よろしくお願いします!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】はコチラ!!

「なんか色んな名前で似たような商品があるんだけど・・・」

そうなんです。”【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」”で紹介しましたように「ハング(Hang)」から始まったこの、わずか17年ほどの歴史の中で、実に様々な楽器が生まれました。今回はそれらをまとめて紹介したいと思います。

・スチールパン・スチールドラム

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】「スティールパン・スチールドラムって何?」へGO!!

・ハング(Hang)

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」へGO!!

・ハンドパン

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】「ハンドパンって何?」へGO!!

・ハピドラム/金属製スリットドラム(タンドラム)

→2008年にアメリカの楽器メーカーによって製造された楽器です。音の配置や形、演奏方法や音色から察するに、ハング(Hang)あるいはハンドパンから着想を得て、それを小型化、大量生産化したものだと思います。僕自身の個人的解釈と、実際に演奏したときの感想ですが、寄せてはいるものの、やはりハンドパンはあのサイズと深み(つまり空洞の大きさ)があって初めてあそこまで幻想的でコズミックな音が出せると思っていますので、そういった意味ではやはり全く別物です。良い悪いではなく、音色も値段も全くの別物だと考えた方がいいと思います。しかし、サイズや値段の面で言えば、非常に購入しやすく、持ち運びも容易なうえ、大量生産に成功しており多くの楽器屋さんでも取り扱っているので、お持ちのパーカッションの中の一つとして加えたら面白いと思います。

 

・カイサドラム

→これは見た目がとても似ているのでハンドパンと混同されがちですが、別の楽器になります。こちらも生まれは2008年なので、ハング(Hang)あるいはハンドパンの影響を受けて作られたものと思われます。上から見た図はよく似ているのですが、上からみて分かる違いは、それぞれのTonefield(周りの凹んでいる部分)の辺りを囲むように小さな穴が開いていること。おそらく、ハンドパンの下のHoleの役割をしています。そして、下面と上面がワイヤーで固定されていて、いわば上面が宙吊りになっているようです。(僕も生で見たことがないので調べた情報のみになってしまいすみません。)そして下面は一般的には木製で、スタンドを固定するための穴や、座って演奏するときに木を差し込めるような仕様になっているようです。音色はハンドパンに近いですが、中の空洞部分での共鳴が少ないので少し軽い音になっている気がします。(動画を拝見しただけの個人的感想です。)

・タンドラム(スリットドラム)

→タン(舌)やスリット(切れ込み)という単語を使うと、ハピドラムなども入ってきてしまってややこしいのですが、一般的にタンドラム・スリットドラムと言えば木製の写真のようなものを指します(写真をパッと見たらカステラと間違えそう笑)。木箱にタン(舌)のようなスリット(切れ込み)を入れた楽器で、中は空洞になっています。音の原理は木魚などと同じで、楽器分類学に沿って言えば、ハンドパンと同じ「体鳴楽器」になります。音色としては、木製ということもあってシロフォンやマリンバ寄りではあります。しかしもちろんサイズが違うので、逆に言えばアクセントとしてシロフォン的な音を軽くパーカッションで使いたいときに便利かもしれません。
そのほか、金属製のタンドラム(スリットドラム)もあり、そちらはハピドラムやガンクドラムにことになります。

・グーバル→【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】「ハング(Hang)って何?」へGO!!

以上です!!他にも何かややこしい名称のものがあれば教えて下さい!!

 

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⑤】~ここまでのまとめ~はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

「スティールパン・スチールドラムって何?」

さあ、すっかり3回目となりましたがさらに時間を遡ります。今、僕たちは時代を逆走しています。笑

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】では、「ハンドパンって何?」というタイトルの元、ハンドパンの説明をし、【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】では「ハング(Hang)って何?」というタイトルで、少し時代を遡ってPANArt社の話をしました。そして今回は更に、PANArt社が「ハング(Hang)」を作る元になった「スチールパン(スチールドラム)」についてお話をします。

スチールパンあるいはスチールドラムと呼ばれる楽器は、1939年に発明されたと言われており、「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と呼ばれ、現在ではトリニダード・トバゴ共和国の政府により正式に「国民楽器」として親しまれています。

何十人もの人間が一つのグループとして参加し、毎年トリニダード・トバゴ共和国で開催されている「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像や楽しそうな顔、賑やかな音色などを見ていると本当にカッコ良くて、映像を見ているだけで踊りたくなりますが、その楽器の発明の裏には実は暗いお話があります。

 

19世紀半ば、イギリスの占領下にあったトリニダード・トバゴでは、黒人たちは奴隷として扱われていました。そしてその中で彼らはあらゆる娯楽をイギリス人によって制限され、あらゆる楽器の演奏を禁止されました。

そして1939年、一人の男がへこんでボロボロになったドラム缶を直そうと叩いたときに、箇所によって違う音が鳴ることに気付き、この楽器の誕生に至ったというのが通説です。

その後奴隷制は廃止され、トリニダード・トバゴ共和国に住む人たちはこの楽器に魅力に取り憑かれました。話に聞いただけなので真実か分かりませんが、トリニダード・トバゴには村に一人は絶対にスチールパンを作ることが出来る職人がいて、村人からその人はとても尊敬されているそうです。

余談を挟みましたが、奴隷制度や人種差別などの悲惨な歴史が生み出したとは思えない明るい音色に、僕はトリニダード・トバゴの人たちへの尊敬の念が生まれます。

そしてその後、スチールパンは世界中に広まりました。最初は、「カリブ海の小さな島国で盛んな、変わった民族楽器」という認識で、いわば興味や物珍しさが先行する形で受け入れられていったようですが、次第にジャズやクラシック、ポップスなどでも広く使われるようになり、各ジャンルで有名なスチールパンアーティストも生まれていきました。

日本では1970年代後半に細野晴臣が使用したりと、割と早い段階だから使われていましたが、1980年に郷ひろみの「セクシー・ユー」という曲で使われたことによって広く一般に認知されるようになったと言われています。

と言う訳で、ハンドパンの認知度が日本で爆発的に広まるためには、誰か有名なアーティストがハンドパンを使用した曲を作ってくれることを願っています。笑

さらに欲を言うなら、僕を使ってくれてもいいんですが・・・。笑

今回は、トリニダード・トバゴ共和国で毎年開催される「ナショナル スティールパンバンド パノラマ コンペティション(通称パノラマ)」の映像と共に終わりにします。

これ見たら本当に勝手に笑顔になって身体がウズウズしてきますよ!!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!④】はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】はコチラ!!

「ハング(Hang)って何?」

前回の【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】では軽い説明しかしませんでしたが、「ハンドパン」と「ハング(Hang)」は似て非なるものです。前回は「ハング(Hang)」の説明を省略しましたので、今日はハンドパンの起源となるその「ハング(Hang)」について、僕の知る限りですが説明をしていけたらと思います。

ハング(Hang)を発明したのは、スイスに拠点を置く楽器製造メーカー、PANArt社。代表はFelixとSabina。

彼らは元々、1976年から母国スイスにて、トリニダード・トバゴ共和国発祥のスチールパン(スチールドラム)を作っていたのですが、そのときに「metal(金属)を楽器として捉え、研究する」ということにハマったようです。

そして、自身でPANArt社を設立し、(ほとんど山に篭るような形で)自らの金属への理解を高めるために修行をしました。

そんなある日、スイス人であり、世界中を旅していた音楽家のRetoが自身が持っていたスチールパンをチューニングしてもらおうとPANArtを訪れ、そのときにインドから持ち帰ったガタム(Ghatam)という民族楽器をFelixに見せ、「このように手で叩けて、なおかつスケール(音階)があるものを作れないか?」とFelixに尋ねました。

(↑↑インドの民族楽器ガタム(Ghatam)

そしてそのときにFelixが即席で作ったのが、単純にスチールパンを二つ重ね合わせたような、とてもとても大きなものでした。(今回貼る”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリー映像の中でもその実物が出てきますが、大きさや音色はともかく、下の真ん中にホールがあるなど、形は現在のものと大差ありません。)

それがハング(Hang)の、あるいはハンドパンの歴史の始まりです。

つまり、スチールパンを製造していたFelixがより芸術家としての、あるいは自己の高みに上るために立ち上げたPANArtという「金属楽器製造屋さん」に、インドのガタム(Ghatam)が持ち込まれたことによって生まれた化学反応の結果、ハング(Hang)あるいはハンドパンの歴史が始まったのです。

そこで新しい道が開けたときにFelixがまず思ったことが「こんなに大きな楽器誰も演奏出来ない」ということでした。笑

そこから小型化と音の研究が進み、現在のような大きさ、形、音色に落ち着きました。

そしてハング(Hang)の発明に至る訳ですが、楽器を歴史の順番に並べると、「ハング(Hang)とはスチールパンから派生した楽器」という分類に収まるかもしれませんが、PNArt社を追ったドキュメンタリーを見ていると、Felixはそのように考えていないことが分かります。つまり彼は、「スチールパンという楽器は自分の創造性をとても刺激してくれる楽器であり、技術や知識の元ではあるが、あくまでもハング(Hang)はどこにも似ていない全く別の楽器である」と考えています。そしてこれもあくまでも個人的にですが、僕もそのように考えています。

当初、そしておそらく今もPANArt社が掲げている理念と、スチールパンが発生した経緯は全く別物です。(スチールパンの由来については次回でお話をします。)

2013年、PANArt社はハング(Hang)の製造を正式に中止しました。常に新しいものを作っていく彼らは現在Gubal(グーバル)という楽器などを製造していますが、ハング(Hang)の広がり方が(おそらく)彼らの望んだ形ではなかったため(ドキュメンタリーの中でFelixは「ハング(Hang)は街中の大きな楽器店に置かれるような楽器であるべきではない」と明言していますが、現在のハンドパンの広がり方を見ればそれは残念ながら上手く伝わらなかったようですが、あの音色の美しさを考えると当然の結果と言えなくもないかと思います。現在PANArt社が製造・販売をしているGubalなどについては、一般的な販売は受け付けず、逆にPANArt社がプレーヤーを選ぶような形で、数人のプレーヤーにより演奏されています。

より詳しく知りたいと言う方は、下の動画をご覧ください!PANArt社のドキュメンタリー映像で、約1時間あり英語版のみですが、とても見応えのある面白い映像です!

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!③】はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】はコチラ!!

「ハンドパンって何?」

まずはここから!でもここの説明がおそらくすごく大切で面倒臭い。笑

ハンドパンとは、2000年あるいは2001年にスイスで発明された「ハング(Hang)」に由来を持つ、金属製の「体鳴楽器」です。(体鳴楽器とは、簡単に言うとギターみたいに弾く楽器でもないし、トランペットみたいに吹く楽器でもないし、スネアとかコンガみたいに面(ヘッド、膜のようなもの)を張ってそこを叩く楽器でもないよということです。近いのだと、トライアングルやシンバルのような楽器になります。)

歴史を遡って見てみると、2000年にスイスのPANArt社が「ハング(Hang)」を発明した背景には、トリニダード・トバゴ共和国で発明された「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」と言われている「スチールパン(スチールドラム)」があります。

PANArt社が発明した「ハング(Hang)」や、トリニダード・トバゴの国民楽器である「スチールパン(スチールドラム)」については、また別の機会に詳しく説明をしますが、今回はそれらを元に作られた「ハンドパン」についてお話します。

ハンドパンについては、現在世界中で100以上のメーカーが確認されており、ハンドパンを持ち運ぶ専用のハードケースや、日々のケアに欠かせない専用のケアオイルなども発売されています。

Twitterを始めとするSNSでは高速で日々情報が更新されていますが、日本語で書かれたインターネットページではなかなか情報が更新されないままになっていることが多いので、2018年7月現在、僕自身が知っていることを書いていきます。

インターネット上の古い記事では、ヨーロッパのいくつかの有名なメーカーや、アメリカのいくつかのメーカーを上げていたり、逆に「東南アジア産のものは粗悪品である」と書かれてあることもあります。2~3年前までは確かにそのような状況もあったかもしれませんが、現在は全メーカー確実に腕を上げてきています。特にインドネシア産やタイ産に関しては、品質はとても安定しています。

この背景には、ハング(Hang)がスイスのPANArt社によって発明された当初、製造方法などが秘密にされており、楽器自体が謎に包まれた存在だったということがあります。(音色も相まってそれは神秘性を増していきました。)

しかし、2006年にPANArt社のドキュメンタリー番組を放送すると、そこから爆発的に「模造品(レプリカ)」という形で多くのメーカーが類似品(ハンドパン)を製造し始めました。(呼称については、ハング(Hang)はPANArt社が商標を取ったので、各メーカーが製造を始めたときは、「ハングドラム」「パンタム」「パンドラム」など様々でしたが、現在は「ハンドパン」で統一されている傾向にあります。また、「ハピドラム」「カイサドラム」「タン(トーン)ドラム」「スペースドラム」などにつきましては別の楽器になりますので、後に説明をします。)

話は戻りますが、そのドキュメンタリー番組をきっかけとして、近くのヨーロッパから生産メーカーが出来、順にアメリカ、アジアとメーカーの数は増え続けていき、現在も増加傾向にあります。

ここで注目したいのは、ハング(Hang)の発明元であるPANArt社がインタビューで答えた内容です。

“To state it clearly and precisely: we do not make percussion instruments, handpans or hang drums.”、”The Hang is sometimes referred to as a hangdrum, but the inventors consider this a misnomer and strongly discourage its use(wikipediaより)”

また、後日紹介しますが、”’A discreet revolution’ – PANArt® Hang Documentary 2006”というPANArt社を追ったドキュメンタリーでも同様のことを述べています。

簡単に言えば、「私たちが発明したのはHangであって、他の楽器の何物でもない。他のハンドパンと同一には考えないで欲しい」とハッキリ言っています。

つまり、製造方法が分かり、様々なメーカーが作り出した当初、その大元であるPANArt社はそのほとんど全てを明らかに「ニセモノ」だと言っているのです。

しかしその後、PANArt社の意向とは(おそらく)そぐわない形でメーカーは増え続け、切磋琢磨があり、早い段階で生まれたヨーロッパの製品はその品質を上げていきました。

現在では、有名メーカーになるとWaiting Listに名前を書くことすら止めている会社もあるぐらいで、Waitinig Listに書いても手に入れることが出来るのは1~2年後というのが通常です。

しかし、逆に言えば超有名メーカーでなくとも、確かな品質のハンドパンをリーズナブルな価格で手にいれることが出来る状況は整ってきています。

今回はここまでです。写真はPANArt社が作った1sr Generatonと呼ばれる初代モデルと、タイ産ハンドパン、ベトナム産ハンドパン、韓国産ハンドパンです。見比べるとメーカーによって色、形などが様々なことがよく分かると思います。

(↑↑Hang 1st Generation by PANArt)

(↑↑ハンドパン タイ産)

(↑↑ハンドパン ベトナム産)

(↑↑ハンドパン 韓国産)

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!②】はコチラ!!

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【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!⓪】

ハンドパンという楽器の魅力は、もちろん「聴けば分かる」し、「観れば分かる」と言うのが一番早いです。

実際に僕が友人に説明するときも、まずは動画を見せることが多いです。

しかし、具体的な知識の吸収や、購入などに踏み切ろうと思ったときに疑問がたくさん出てくるのも事実だと思います。

それもそのはず、何せ2000年に初めて「ハング(Hang)」という形で登場した、全く新しい楽器なんだから、そもそも詳しい人の絶対数が少ないんです。

というわけで、新しく【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!】というタイトルで、ハンドパンにまつわる「これ疑問じゃない?」と僕が思ったこと(みなさんも思ってくれていたらすごくタメになるんですが)を、僕が答えていく、ということをやっていきたいと思います!!

もちろん誰かからの具体的な質問があればお答えしていきますのでお気軽にコメントでも何でもいいので聞いて下さいね。

逆に僕が間違った知識を自信満々に言っている可能性があるので、知識がある方々は読んだ上で訂正箇所があれば指摘をして頂ければ幸いです。笑

今回は導入ですので、「聴けば分かる」「観れば分かる」ハンドパンをご覧下さい!!

ハンドパン奏者Daniel Waplesによる演奏

https://youtu.be/EDQgU1CPpis

【聞かれてないけど勝手に!!ハンドパンQ&A!!①】はコチラ!!

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呼吸のように

もう先々週ぐらいの話になりますが、タイミングが重なって、一週間ずっと色んな人のライブを見に行っていた週がありました。

先輩のバンド、先輩のギターボーカルとシンセサイザーによるユニット、友達のバンド、ピアニストとして世界を股にかける高校時代の友人の室内楽、友達のバンドの解散ライブ、そして母校の中学校の定期演奏会を見てきました!!

これが全部一週間のうちにあったなんて信じられないぐらい濃かったです!笑

 

僕がバンドをやっていたときから5年ほどずっと先輩として共にいてくれて、数え切れないぐらい一緒にステージに立った、メンバーやスタイルが変わってもずっとやり続けてるカッコいいバンド。

元々はバンドをしていたけど、今はギターボーカルとシンセサイザーのユニットとして、新しくてカッコいい、音楽のみに留まらないカルチャーを作ろうと目論んでいる人たち。

「バンドとして売れる」ことを真剣に考えて、でも自分たちの芯はブラさずに、「売れる」ということをポジティブに捉えてそこに向かって全力をかけるバンド。

高校生の時からピアニストとして活躍していて、今も海外の音楽学校で勉強をしながら世界中、日本中のコンサートホールで演奏をしている同級生。

小塩ピアノリサイタル

高校のときに初めて出会ったむちゃくちゃ気が合う、というより初めて見つけた僕と同じぐらいブルーハーツに人生をむちゃくちゃにされた友達が所属していたバンドの解散ライブ。

地元の中学校はそもそも生徒数が激減していて、必然的に吹奏楽部の部員も減り、ビッグバンドというよりは「規模の大きなアンサンブル」ぐらいになってしまっていたけど、顧問の先生は相変わらずで、本当に頭が上がらない。そんな、かつての僕が所属した吹奏楽部。

吉中定演2

彼らのうちの何人かが、今の僕の歳になっても本気で音楽と向き合ってくれていたら、それはなんて素晴らしいことだろう。僕の同期だった友達は、今も音楽をやっているのか、今も音楽は好きなのかな?僕にあのバンドを教えてくれたあいつは?あのロックの魅力について中学生のときに夜遅くまで話したあいつは?

 

僕にとって、あの頃からずっと世界を回しているのは『芸術』だった。政治だと言う人も、お金だと言う人も、ご飯だと言う人も、スノボーだと言う人も、サッカーだと言う人も、宗教だと言う人もいるだろう。

みんな、変わっていく。それはいいよ。僕も、変わっていってるんだろう。そんなことよりも、みんな、どうしてる?

 

“今まで出会えたすべての人々にもう一度いつか会えたらどんなに素敵なことだろう”

 

みんな、変わっていく。だけど、「ここにずっといるよ。」って言ってくれる人や景色があるのは幸せなことだ。中学校の4階、音楽室前の廊下から見える景色。

吉中音楽室前廊下からの景色

そんな、どうしたってセンチメンタルになっちゃうお話。笑

あ、それと僕の第2弾PV”train window”発表されましてので、見てください!!笑

 

天井の影と焦り

みなさん、もうご存知だったらすごく嬉しいのですがつい先日”KUROBO  HANDPAN(クロボーハンドパン)”という日本唯一、そして取扱量ももちろん日本一の”ハンドパン専用ネットショップ”が完成しました!!

ハンドパン専用ネットショップ”KUROBO HANDPAN(クロボーハンドパン)”はこちら!!

もしまだ見ていないという方は、是非一度足を運んで頂けると嬉しく思います。まだまだ未熟だし、産まれたてのネットショップだけど、僕の思いを、理想の未来をインターネット上に体現したとても大切な僕の分身です。

そして、もしよろしければ、あなたの持っているその素晴らしい、あなたにしかない力を使ってこのネットショップの存在を、どんな方法でもいいので1人でも多くの人に伝えて欲しいと強く願います。

ハンドパンという楽器のことを何も知らない人にも、知っているけど演奏している人や教えてくれる人が身近にいないという人にも、音楽にさほど興味がない人にも、そしてもちろんハンドパンを探し求めている人にも、1人でも多くの人に届いて欲しいと願っています。

かつてはクラシックが世の中の主流でピアノが流行っていて、今はロックが大きく台頭している中でエレキギターが当たり前みたいにカッコいいみたいに、ハンドパンは次世代の楽器の中で代表的存在になれると信じています。僕はハンドパンに、それだけの可能性があると結構本気で信じているんです。

 

ネットショップでは、Tシャツとか缶バッジとかステッカーとか、可愛いロゴを使ったオリジナル商品もありますのでそちらも見てもらえると嬉しいです!!

 

天井に映る影の形が、光の屈折によって実物とは全く違うように見えるように僕は「僕」と「ネットショップ」を行き来しているのかもしれない。

長い物語のページが順調にめくられていくことが、僕の時間と物語が終わりに向かっていることを告げているのに、肝心の僕自身もまた暖簾のようにそれを受け流していることに焦りを感じているかもしれない。

それでも、自分を大切にして、精一杯「明日」という未来を夢見て今日を楽しめたらと思います。

きっと、悩んでいることの大半は「悩みたいから悩んで」いたり「立ち止まりたいから悩んで」いるだけなんだ。

 

リビングの壁にかけられた一枚の大きな絵が小さい頃僕は好きだった。好きという表現が正しいかは分からないけど、よく見ていた。そんなことを今さら思い出したからって僕の全てがそこに引っ張られる必要はないさ。